なぜ大規模火災が頻繁に発生するのか?その理由は●●です!当団体の支援活動と活動に込める想いをご紹介!!

当団体で継続支援をする、タランバン地区での大規模火災から一年が経過しました。一年前の10月2日に火災が発生し、55世帯、377人が被災しました。一年経過した今、火災地区にはたくさんの家が建ち、多くの人が住んでいます。しかし、彼らは依然として厳しい生活を強いられています。

どうしてこのような大規模火災が頻繁に起きるのか

日本でも火災は発生しますが、一気に数十世帯が燃えるようなことはめったにありません。このように頻繁に大規模火災が発生するのには、貧困地区ならではの様々な理由があるのです。

◆薪を使った調理
貧困層の家には、しっかりとした台所がありません。また、ガスは非常に高価なため、調理は家の外で薪を燃やして行います。調理後の不始末が火災の原因となるのです。

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◆明り取りのローソク
貧困地区の多くは電気が通っていません。そのため、明かりとしてローソクを使用します。貧困地区には小さな子供たちがたくさんいます(非教育が理由の一つです)。また勝手に出入りする野良犬や野良猫が多く、それらがローソクを倒して火災が発生するのです。

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◆木造密集住宅
貧困地区の建物の多くは木造です。その材料は一番安くて入手しやすいココランバと呼ばれるココナッツの木です。この木は非常に燃えやすいので、薪材としても使われます。その上、貧困地区は限られた土地に密集して家が建てられているため、一度火事が発生すると、瞬く間にすべての家に燃え広がってしまいます。消火活動を行うにも道が整備されていないため、思うようには進まないのです。

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劣悪な避難生活

火災後はほとんどの場合、近くの小学校や体育館で避難生活を送ります。何家族かが同じスペースで生活をするため、プライベートがなく、ストレスもたまり、決して快適な環境とは言えません。また、衛生環境は悪く、ハエや蚊などの虫も多くいます。

当団体が支援をしているジェームス君も大規模火災の被災者の一人です。ジェームス君も避難生活の不衛生な環境から炎症が悪化してしまいました。
▶ジェームス君に関して詳細はこちらをご覧ください。

行政の支援

火災発生時に、大きな頼りになるのが行政の支援です。しかし、その行政からの支援は、なんと、火災発生後6日間で終わってしまうのです。その後は自分たちで自炊や生活用品の確保を行う必要があります。火災によってすべてを失ってしまった被災者にとってそれはとても厳しいことです。

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最も必要な場所に必要なものを一番いい形で届ける ~DAREDEMO流・支援方法~

DAREDEMO HEROでは火災発生の情報を受けると、最も必要な場所に、必要なものを、一番いい形で届けるためにすぐ行動を開始します。

◆聞き取り調査
被災地、被災の規模、被災状況によって被災者が一番必要としているものは違います。そのため、私たちの判断で支援を押し付けるのではなく、被災者に直接話を聞き、需要と供給のズレをなくします。

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◆炊き出し・生活必需品の配給
行政からの支援が終わってしまう6日目以降には炊き出しや生活用品の支給を行います。炊き出しではみんなが栄養を取れるようなメニューを考えて配給します。生活用品に関しては、赤ちゃんがいる家庭に清潔なタオルを支給するなど、事前に聞き取り調査を十分に行い、その情報を基に活動を行っています。活動の際には、当団体にお越しいただいたボランティアの方々にもお手伝いを頂いています。またDAREDEMO KIDSも自主的に支援活動に参加します。

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◆定期的な聞き取り調査
緊急支援が終了した後も、DAREDEMO HEROでは定期的な聞き取り調査を続け、その時々に必要な支援を行っています。また、日本からお送り頂いた支援物資のうち、その時に必要ではないものはいったん収納室に保管し、一番その物資が必要な時に必要な場所で配布します。

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被災地の今

タランバン火災地区の被災者は、少しずつ元の生活を取り戻しつつあります。しかし、この地区には未だに水道が通っていないため、生活に必要な水はわざわざ購入して、バケツで運ばなければいけません。また、トイレもないため、近くの茂みや家の裏がトイレ替わりです。そのためハエがたくさん飛んでいます。また匂いも強く、非常に不衛生な環境です。電気もガスも通っていないため、火災前と同じように、たき火やローソクを使用して生活をしています。そして、再建された家々は木造のため、再び火災が起こらないことを祈るばかりです。

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ほとんどの家庭は、火災ですべてを失ってしまったいます。そのため、生活環境は以前より悪くなっています。火災後、経済的な理由で学校をドロップアウトせざる負えなくなった子もいます。

一度火災で燃えてしまったものは二度と取り戻せません。たくさんの思い出の品や貴重品、すべてが一瞬にしてなくなってしまうのです。

被災地の希望

DAREDEMO HEROでは、このタランバン火災地区から新たに奨学生としてキムとジーアの
2名を支援しています。

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2人がこの貧困地区の希望の星となり、この地区、そしてフィリピン全土に存在する同じような貧困地区の生活環境の改善ができるリーダーに成長してくれることを期待しています。