「グローバル人材」を「グローバル人財」と表現されているのを見たことがあるでしょう。皆さんはこれを見てどう思いますか?

人間は財産!?

多くの企業は「人材」を「人財」と変えて表現することで、人間が財産であることを強調しています。
しかし、「人材ではなく人財なんです!」「人は材料ではなく、財産なんです!」とあまりにこの言葉をアピールすると、「その会社は人を大切にしていないのでは?」「会社の中で労使関係に問題があるのでは?」と思えてくることがあります。

■残業はないか?
■完全週休2日制なのか?
■有給はしっかりとれているのか?
■福利厚生が整っているか? など

その会社の上記を確認してください。
もしこれらがないのに、「人間が財産だ!」と言えるでしょうか?

「人材」の本当の意味は?

もともと「材」「価値がある」「能力がある」という意味です。

■材料・素材・木材 → 価値のある「物」
■人材・逸材・適材 → 能力のある「人」

確かに、「材」は材料とか素材という使い方をするので「物」のイメージが強い人がいるかもしれません。しかし「材」は人でも物でも使い、物の場合は「価値ある物」、人の場合は「能力のある人」を意味するのです。

「人材」とは、人を物扱いしているという意味ではありません!

これからあなたは「「逸材→逸財」「適材→適財」といいますか?

「人材」という言葉は「能力のある人」「才能のある人」「役に立つ人」という意味です。どの辞典にもそう書かれています。

「人材」を「人財」と表現する理由は?

「人材」は人を材料(物)のように扱う?

このような勝手な解釈は「心の問題」かもしれません。

普段から人を物だと考えていたり、人を物のように扱っていたりすれば、「人材」という言葉をみて、「人を物扱いしている」と思うかもしれません。そういう思い込みがわざわざ「人材」を「人財」という言葉に変えたくなるのかもしれません。

古伝「言葉の乱れは心の乱れ」です!

「財」の本当の意味は?

では「財」の意味を考えてみましょう。

■財産・財宝・財源・財力・財政・財界・財閥・財務・財団・・・
これらはすべてお金にまつわる言葉です。部首の「貝」はお金を意味するのです。
「財」「金銭的価値」を表すのです。

「人財」とは「人はお金を稼ぐ手段」と考えているかもしれませんね。

古伝「言葉は心を映す鏡」です!

百歩譲って「財」はメタファーとして「お金のように大切なもの」と解釈したとしても、「人」を「財産のように大切なもの」と考えるのは当然であり、言葉あそびをするのではなく、それをあえて言う必要がない社会になってほしいものです。