大晦日に発生した大規模火災で、現在も300世帯以上が不自由な避難生活を余儀なくされれています。DAREDEMO HEROでは、皆さんのご支援のもと、継続支援を行わせていただいております。

被災者を苦しめる長雨

大晦日の大規模火災の後、300世帯以上の被災者が不自由なテント生活を続けています。被災者の生活する、被災地と避難所は人口の過密と、トイレの不足、ゴミ処理の問題など悪条件が重なり、非常に不衛生な状況になっています。そこにさらにフィリピンでは珍しい長雨が3日間続いています。

通常フィリピンで「雨」と言えば、短時間に大量の雨が降る「スコール」です。しかし、この3日間は非常に珍しいことに1日中雨が降り続け、太陽が顔を出すことがありませんでした。テント生活を続ける被災者にとって、この長雨はたくさんの問題を引き起こしています。

テント内にも水が浸水

避難所で使われているテントは、日本のキャンプ等で使われるようなテントではなく、運動会などで使われる、屋根だけのテントです。そのため長雨が続いた結果、テント内にも水が入り込み、せっかく確保した生活スペースも水浸しになってしまいました。

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調理がさらに困難に・・・

被災地では、なんとか自炊を始めようと、薪を集めて調理が可能なスペースを確保した家庭もありました。しかし、この長雨で薪は濡れてしまい、各家庭での調理はさらに困難な状況です。

そこで、皆様からのご支援で継続させていただいております、炊き出しが非常に重要な役割を果たしています。当初ご飯の配布を予定しておりましたが、現地のニーズに対応し、現在はおかずの配布を行っています。食材はDAREDEMO STAFFが早朝にセブで一番安い「カルボンマーケット」で仕入れ、毎日1日分の食材を届けています。調理は現地のボランティアが手伝ってくれています。彼らも同じく被災者ですが、いつも笑顔で、快く私たちの手伝いをかって出てくれます。

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11日で既に死者3名

12月31日の発災から、1月11日現在までに、避難所で既に3名の死者が出ています。3名共に死因は「心臓発作」でした。成人のフィリピン人の多くが、高血圧や糖尿病の持病を抱えています。避難生活で必要な薬も手に入らず、栄養バランス、生活環境が悪化したことが心臓発作の原因とささやかれています。

現在、避難所の高齢者・子供のほとんどが風邪をひいています。特に子供たちは、雨でも外で遊びたがり、家に帰っても乾いた洋服やタオル、布団がないため、症状は悪化の一歩をたどります。ここ数日は、私たちスタッフも、夜や朝方は毛布がないと寒くて眠れないほど、気温が下がっています。全てが濡れてしまい、充分な寝具のない避難所では、どんなに寒い夜を過ごしているか、考えるだけで心が痛みます。

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本日の支援活動

上記のような非常事態に対し、本日下記の緊急支援を行いました。

300世帯に3mずつのブルーシートを配布

現在、避難所が狭すぎることから、火災が発生した現場にも沢山の被災者が移り住んでいます。避難所でも、屋根だけのテントではこの長雨の中、生活ができない被災者は、ブルーシートやビニール袋をかき集め、雨と寒さをしのいでします。
しかし、その絶対数は全く足りておらず、生活に必要なスペースは既に水浸しの状態です。今回「長倉 顕太様」のご支援により、300世帯に3mずつのブルーシートを配布することができました。長倉様は、3年前の台風ヨランダの支援の際にも、当団体をご支援いただいており、今回も長倉様の呼びかけにより、たくさんのご支援を頂くことができました。心から感謝いたします。

長倉様のブログより「オレがチップを多く払う理由」

ブルーシートを手にした被災者の皆さんは、早速それぞれのスペースに戻り、雨風を防ぐために工夫を凝らし、ブルーシートを活用していました。

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300世帯に毛布を配布

先にお伝えしたように、ここ数日、我々日本人にとっても涼しいと感じる夜が続いています。普段熱帯の気候になれているフィリピン人にとっては非常に寒い毎日です。しかし、被災地ではその寒さをしのぐ寝具がありませんでした。寒さのため、眠れない子供たちもおり、風邪をひいている子供たちの症状をさらに悪化させています。

そこで、皆様から頂きましたご寄付で、本日300世帯に毛布を配布しました。

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子供たちは、早速毛布にくるまり、大はしゃぎでした。そんな子供たちの姿を見た親たちも、とても喜んでいました。

食事支援の継続

被災地では、まだまだ自活が難しい状況です。栄養不足がさらなる病気を招き、2次災害へとつながります。せめて最低限の食事だけでも提供できるようにと、当団体では、食事支援を継続しています。現地のボランティアの協力のもと、栄養たっぷりの温かいご飯を被災者1,200人以上に届けています。

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テントの設置

現在避難所には、市の設置したテントが数基ありますが、連日の長雨で全くテントが足りていない状況です。ボランティアの調理スペースも雨で濡れてしまっており、調理が難しくなっています。そこで、今回雨の中の配布時に必要なテントと、調理スペースに必要なテントを購入し、被災地に設置しました。
本日の配布時も、強い雨が降っており、私たちのテントが長蛇の列を作る被災者を、冷たい雨から守ってくれました。

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皆様のご支援が、被災者の命を繋いでいます

今回、本当にたくさんの日本の皆様から、ご支援を頂いております。皆様のご支援なくしては、私たちは何もできません。継続的な支援を行う中で、被災地ではすでに私たちの名前を覚え、日本語で「こんにちは!」「ありがとう!」と駆け寄ってくる子供たちもたくさんいます。

DAREDEMO HEROができることは、日本の皆様の想いを被災地に届けるための「懸け橋」となることのみです。

ご支援者様の想いを100%、いや!200%にして被災者に届けることができるよう、私たちは支援活動を継続しています。

次回の支援計画

次回の支援として、医師による健康チェックと、薬の無料配布を計画しております。先に述べたように、現在被災者の中で高齢者・子供たちの健康問題が深刻化しています。最低限の薬で助かる命もあるかもしれません。私たちは現在、市の保健所から医師の派遣を依頼し、薬の配布を予定しています。

助かるはずの命を繋ぎとめる

日本であれば当たり前、日本であれば亡くならずにすむ命が消えて行っています。私たちに救える命は救いたいです!!
こちらは、医師の確保ができ次第、支援をスタートします。

活動裏話

フィリピンでの活動は、日本ではありえないことが、日常的に発生します。

ブルーシート事件

今回、300世帯に各3m、合計900mのブルーシートを購入しました。1円でも安く買うために、セブで一番危険と言われるコロンとカルボンマーケットを散策し、一番安いお店を発見。配布前日に配達を依頼しました。
雨の降りしきる中被災地に向かい、品物を受け取ることに・・・。しかし、被災地に届いたのは、オーダーしたものと全く違う「フロアマット」現地のボランティアに、「私たちの家にはフロアがないから、フロアマットは使えないわ」と言われてしまう始末です。確かに、お店で現物を指さし、現地語で「トラパル(ブルーシート)」とオーダーしたにも関わらず、ここまで違うものが、しかも900m分配達されたことには、驚きました。

テントの骨組みしかない!?

フィリピンで、電化製品や家具などを購入する場合には、必ず中身をお店でチェックします。例えば、湯沸かし器であれば、購入前に実際にお湯を沸かします。電球ひとつにしても、実際にケーブルにつないで、使えるかどうかを確認します。
今回テントを購入する際も、実際にお店で組み立ててチェックをしました。その際、日本ではありえないことが起こりました!! なんと、箱の中には骨組みしか入っておらず、天幕となるシート部分が入っていませんでした。いくら急いでいても、フィリピンでの買いものでは、中身のチェックが不可欠だと痛感しました。

誰の誕生日!?

ご支援いただいた皆様のお名前やお顔を被災地の方に知っていただきたく、事前に作成した横断幕(フィリピンではターポリンと言い、お祭りやパーティーの際によく使われます)。配布時間ぎりぎりに仕上がった横断幕をもって被災地に向かい、いざ開けてみると・・・・!!? なんと、中身はどなたか見知らぬ方の誕生日の横断幕でした。急いで交換に店に行ったものの、既に私たちの注文した横断幕はどこかに行ってしまい・・・結局、新たにプリントし直してもらうことになりました。

ギリギリで間に合った横断幕は配布時に掲示され、それを見た被災者の方々は、私たちが日本人であること知り「ありがとう」「こんにちは」と、自分たちの知っている日本語で、話しかけてくれました。

ところ変われば・・・です。
小さなことにめげずに、ご支援者様の想いを200%にして被災者に届けることができるよう、支援活動を継続していきます!!