先日強制移転を宣告されて被災者は、なけなしのお金でどうにか移転を開始しました。しかし、また新たな情報が入り、移転は見送りになりました。

定まらない情報

フィリピンで火災が発生した際に毎回必ず起こるトラブルですが、行政からの計画が二転三転し、その情報に被災者は翻弄されてしまいます。今回も避難所の強制閉鎖の情報が流れた直後、行き場のない被災者は必死に移転先を探しました。中には親せきや友人から借金を重ねてどうにか移転をした家族もいました。
しかし、その直後「移転先のない家族には仮の土地を提供する」という情報が流れ、みんなが安心したのもつかの間、その計画も中止になりました。すると今度は、火災現場の土地調査を始めるため、避難所の延期が決定されました。

毎回行政からの情報に翻弄されながら、被災者は明日をも分からぬ生活を続けています。

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緊急支援と貧困支援の違い

DAREDEMO HEROでは発災から2ヶ月、様々な緊急支援を継続してきました。食事の配布に関しては、発災直後より毎日食材を購入して配達をしてきました。
この食事支援は被災者から最もニーズの高い支援で、この支援がなければ発災から現在に至る被災者の生活はより劣悪なものであったと容易に想像されます。しかし発災から2ヶ月が過ぎ、支援も次のステージに進む時期が近づいています。
被災地では、小さなお店やおかずを売るお店もオープンしています。被災地と被災者の自立のためには、被災者自身で継続可能なシステムに移行していく必要があります。

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私たちの目から見れば、まだまだ劣悪な環境で生活する被災者ですが、セブにはもっと劣悪な環境で生活する人々がたくさんいます。

そのため「緊急支援」と「貧困支援」を切り離して実行していくことが非常に重要なのです。

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今後の支援

「命を守ること」
「被災前の生活に近づけること」

これが私たちの行う緊急支援の鉄則です。
これまで「命を守ること」を大前提に支援を行ってきましたが、発災から2ヶ月を機に「被災前の生活に近づけること」にフォーカスした支援を検討していきます。そのためにも、まず一番大事なのが情報です。私たちまで行政の情報に翻弄されることのないよう、正確な情報を収集していきたいと思います。さらに被災者の声も非常に大切です。
これまでに築き上げた信頼関係があるからこそ聞ける、被災者の声があります。それらに耳を傾け、彼らの生活が「被災前の生活に近づけること」のできる支援を行っていきます。