大晦日大規模火災支援から2ヶ月が過ぎ、被災者間で持続可能な新プロジェクトを準備しています

無料配布の危険性

昨年大晦日に発生した大規模火災支援のために、本当にたくさんの方々から温かいご寄付をいただきました。ご支援いただきました皆様には、改めて御礼申し上げます。
DAREDEMO HEROでは、日々変化する被災地の現状に対応した支援を継続してきました。ブルーシートや毛布、ウォータータンクなどの物品支援、無料医療相談と薬の配布、毎日の食事支援を行っていく中で、被災地は少しずつ復興へと向かっています
無料配布には常に「依存」という危険性があることを忘れてはいけません。自分たちで努力をしなくても、食べ物や生活必需品が手に入る状況は続けば、人はその状況に依存し、自ら自立への努力を辞めてしまいます。それを防ぐためにも「緊急支援」の引き際が非常に重要になります。

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DAREDEMO MULTIPURPOSE COOPORATIVE

「緊急支援」の時期が過ぎたと言え、被災地の生活が火災前の状態に戻ったわけではありません。まだまだ日々の食事にすら困る家庭がたくさんあります。
そこで、皆様から頂いたご寄付を最大限に活かすため、地域のバランガイ(地域行政)と協働で「DAREDEMO MULTIPURPOSE COOPORATIVE」という新しいプロジェクトをスタートしました。
「DAREDEMO MULTIPURPOSE COOPORATIVE」とは、被災者間で継続可能な新プロジェクトです。このプロジェクトの特徴は以下の3点です。

①会員のみが購入できる(ほかの店より割安)
②毎月200ペソ(500円程度)の会費がかかり、会費がそれぞれの貯金となる
③会員はローンを組むことができ、現金がない場合でも商品を購入することができる

貧困層の人々には正式な住所がなく、銀行口座を開設することはできません。また「貯蓄」の文化がないため、どうしてもその日暮らしの生活が続いてしまいます。そういった貧困層の弱みにつけこんだ悪徳ローンも横行しています。教育を受けていない貧困層は、そういった悪徳ローンにだまされて、さらに生活を悪化させてしまうケースもあります。

このプロジェクトでは、その日暮らしになりがちな貧困層に「貯蓄」の必要性を体感してもらうと同時に、「今日のご飯代がないからご飯が食べられない」という状況にならないようにと考えられています。

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Sali Sali

Sali Sali(小さなお店)とは貧困層の職業のひとつです。大型スーパーで大量に商品を購入し、その商品を元の値段より少し値を上げて販売しています。貧困地区に住む人々にとっては、スーパーまで行く交通費を考えると割安になるため、少し商品の値が高くても購入します。
ほとんどの人がその日暮らしの生活をしており、さらに冷蔵庫などがないため、貧困層は買いだめができません。そのためSali Saliでは全ての商品が個別パックで売られています。

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今後の支援

被災地は、少しずつ自立に向けて動き始めています。私たちは少しずつ距離を取っていく必要があります。しかし、突然支援を終えることもできません。最終的には被災者自身がすべてのシステムを管理し、その日暮らしの生活を送ることのないようにすることです。被災者が少しでも早く火災前の生活を取り戻し、コミュニティー内でよりよい生活のために協力しえあるように、これからの見守っていきます。

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