先日の深夜、セブから約30キロ離れた場所を震源とするマグニチュード2.8~3.6の地震が断続的にありました。

深夜に起きた地震だったために、私は寝ていて気づきませんでした。しかし子どもたちや、フィリピン人スタッフのダイアンやマーニーは目が覚めてしまったそうで、「怖くて、よく眠れなかった」などと言っていました。M3程度の地震は、日本では毎日数回はどこかで起きています。フィリピンでは地震が少ないのでしょうか。

セブの人々は地震に慣れていない

調べてみたところ、フィリピン全体でこの1年間(2016年3月22日~2017年3月22日)に起きたM1.5以上の地震は179回です。しかし、このほとんどがセブから離れた場所で起きているため、セブ島で体感できる地震は更に少なくなります。一方で、日本では年間約3800回地震が起きています(気象庁より)。日本人に比べればフィリピン人は地震に慣れていないのです。

ちなみに、フィリピンでは1600年以降、M7以上の地震が7回起きています。(阪神淡路大震災がM7.3です。)フィリピンにも日本の震度のようなどれぐらい揺れたかの基準があります。日本の震度が0から7で表されるのに対して、フィリピンの震度は1から10で表されます。

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近年のフィリピンの規模の大きい地震マップ

かつてのボホール島地震

最近のセブで起きた大きな地震といえば、2013年10月15日に、セブから2時間弱で行くことのできるボホール島で起きたM7.2の地震です。その際にも、当団体で被災地緊急支援を行いました。大きな被害のあった地区では、多くの家が崩れていました。写真のようなブロック造りの建物ですら壁が剥がれるなどしています。

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また、今回の地震でも震源地近くの学校では壁に小さな亀裂が入ったと地元紙サンスターが報じています。基本的に日本の建造物よりもフィリピンの建造物は脆いのです。
貧困層の家は、コンクリートで作られているものも中にはありますが、ほとんどが木造です。屋根は竹やトタンでふいてある場合が多いです。そのような建物は、耐えることができず、家の下敷きになって亡くなる方も多かったようです。

日頃の備えが大切!

少しでも被害を減らすために、フィリピンの学校や企業でも避難訓練が行われています。火事・地震などは日本と同じですが、それに加えて台風の際の避難訓練も行われるそうです。セブでも有名な商業地区であるITパーク、マニラの商業地区ではしっかりとした防災訓練が行われています。

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マニラでの防災訓練の様子

しかし、このように防災訓練をきちんと行っているのはセブの一部の学校、一部の地域に過ぎません。セブ全体の防災意識は低いため、学校や地域によっては形だけの防災訓練になってしまっている場合もあります。しかし、実際に災害は発生し、多くの被害者も出しています。DAREDEMO HEROではレイテ島で命を守るために本当に必要な防災訓練を行いました。また、子どもたちには災害が起きたら、どうするべきかなどの必要な知識を教えています。このような取り組みが、次に起こる災害の被害を抑えられれば良いと考えています。

もし災害がおこったら・・・

災害は貧困層にとって死活問題です。まず、家に倒壊の危険があります。家が倒壊してしまった場合には、再建する費用がない場合もあります。時にはまさに全財産を失ってしまうこともあります。さらなる貧困に陥ってしまうのです。大規模火災や大地震が起き、支援を必要としている方々がより早く生活を再建できるような支援を当団体では行っています。現在はマンダウエ市の大規模火災地域を支援しておりますが、今後も大地震・大規模火災が起きた場合には、必要な支援を行っていきます。