DAREDEMO KIDSの1人、ケイシャの家にホームステイしてきました!その模様を大公開します!
ルズ地区
ケイシャの家はルズ地区と呼ばれるエリアにあります。このルズ地区の周りにはアヤラショッピングモールや高級ホテルであるウォーターフロントホテル、セブの経済特区であるITパークなどがあります。そこだけを見ると、とても栄えているように見えますが、ケイシャの家があるエリアはそれらの開発に取り残された地区です。
このように、貧富の差が目に見えて現れるのがフィリピンです。この地区から、すぐ隣のウォーターフロントホテルを見ると、とても複雑な気持ちになります。近くにアヤラショッピングモールがありますが、この地区の人たちがそこへ行って買い物をすることはほとんどありません。
この地区から見えるウォーターフロントホテル(後ろ)
食事
ケイシャの家族は、親戚の家の1室を借りて家族5人で暮らしています。ラーニングセンターでの活動を終え、ケイシャと共に家に入ると、ケイシャの2人のお姉さんとケイシャの叔母さんが出迎えてくれました。みんなとてもフレンドリーですぐに打ち解けることができました。
その後はお母さんも一緒に夕ご飯です。ご飯は家で炊いて、おかずを近くのカレンデリア(ローカル食堂)で買う形です。貧困層の家庭では、家で料理をすると薪代やガス代など高くついてしまうので、ケイシャの家のようにご飯だけ炊いて、おかずはカレンデリアで購入する場合が多いのです。ご飯と一緒に食べる用の味付けになっているのですべて濃い味付けです。
カレンデリア
懐かしの遊び
夕食の後はケイシャの親戚や友達が集まり、みんなで一緒にメンコをやりました。近所の子も集まって遊ぶその光景は昔の日本を彷彿とさせました。みんな夢中になってメンコをやっており、部屋は子供たちの熱気でとても暑くなっていました。
気になる水回り
貧困地区の生活で一番気になるのが、水回りです。LUZ地区には、トイレやシャワーのない家がたくさんあります。そういった家では、数世帯で共同の水場があったり、道路側の水道をみんなで使って生活しています。
ケイシャの家は、親せきみんなで共有している清潔な水回りがあります。ただしこの一つのトイレ兼シャワーを20人以上で使っているため、あまりゆっくりはできません。また、セブでも朝晩の冷え込みが厳しい時期、水で身体を洗うのはなかなか気合が必要でした。
ホームステイを通して
上記で、この地区は開発に取り残された地区であると書きました。しかし、そこに住む人々はいつも笑顔です。近所の人同士で冗談を言って笑い合っている姿をよく見かけました。貧しいからと言って悲しい顔をしている人はいません。見知らぬ日本人である私に対しても、みんなとても良くしてくれました。
そして、このホームステイを通して感じたのは、地域内のつながりの強さです。例えば、朝、私に話しかけてくれた向かいに住むおじさんは、ケイシャのことを自分の身内のようにかわいがっていました。また、夕食後の近所の子たちで集まって一緒に遊ぶ様子も、つながりの強さを感じた場面でした。このように、近所の人全員が家族の様な雰囲気に、私自身、居心地の良さを感じました。現在の日本では防犯上の理由などで、このようなつながりがどんどん希薄になっているように感じます。
「日本にないものが、ここフィリピンにはある」
これは代表であるHIROさんの言葉です。この地域内のつながりの強さも「日本になくて、フィリピンにある」その1つではないかと思います。みなさんもフィリピンへ来た際は、このように日本になくて、フィリピンにあるものを探してみてください。
向かいに住むおじさんとケイシャのお母さん