「マスク=日本人」というイメージが世界に定着しつつありますが、実はここフィリピンでもマスクが流行しています。
排気ガス対策のためのマスク
日本では、マスクは風邪を人に移さないため、花粉症対策で使われることが多いです。最近では「マスク依存症」という言葉も出てくるほど、日本人は良くマスクを使います。花粉のないここフィリピンで、なぜマスクが流行しているのでしょうか?
フィリピンの道路は日本に比べて、きれいに舗装されている道が少なく、車が走ると砂埃が舞い上がります。そこをたくさんの車やバイクが走るため、大量の排気ガスと砂埃が発生します。これらを吸い込まないようにするために、マスクを付けている人が多いようです。
DAREDEMO KIDSもマスクをしている時があります
フィリピンの公共交通機関であるジプニーは窓がなく、排気ガスが入り込んでくるため、タオルで口を覆う人も多いです。ハバルハバル(バイクタクシー)の運転手などは日焼け対策を兼ねて顔全体に黒や茶の布を巻いて、目だけ出していることもあるので、暗闇から出てくると未だに少しぎょっとします。
様々なデザインのマスク
日本でマスクと言えば、ほとんどの人が白いものを想像しますが、フィリピンで白いマスクをつけて歩いている人はほぼ居ません。フィリピンに限らず、海外では白いマスクは、重病人や伝染病患者を表しているからです。
そのため、街で売られているマスクはデザイン性の高いお洒落なものが多いです。中には、おばけやゾンビの口が書かれたものや、アニメキャラクターが書かれたものもあります。これらのデザインマスクは中国からの輸入品のようで、表記は中国語で書かれています。
DAREDEMO HEROのフィリピン人スタッフも面白マスクにはまっています
環境問題からの病気
この記事を書くにあたり、マスクをしている人にインタビューを行ってみました。その際にほとんどのひとが答えたあとに、「なぜ、あなたはマスクをしないの?排気ガスはからだに悪いよ」と言われました。私はそう言われるまで、排気ガスについて全く気にしていませんでした。
しかし、DAREDEMO KIDSの中にも「喘息」を患っている子供が多く、フィリピンの大気汚染は実際に子供たちの健康を害しているのだと再認識しました。
子供たちの健康のためにも・・・
最近では、フィリピンの学校でも咳をしている生徒に対して、先生がマスクをするように指導することがあります。以前は子供たちが嫌がってマスクをしようとしませんでしたが、最近のファッション性の高いマスクは、子供たちにも人気です。
空気の悪いセブの都会に住む子供たちの健康を考えると、いい傾向ではありますが、そもそもマスクなど必要ない環境になってくれることを願っています。