今回はHERO’S HOUSE1のジェニーについて紹介します。

ジェニーは2003年2月19日生まれの18歳です。彼女は勉強面においても、それ以外のことにおいてもコツコツと物事に取り組むタイプです。インタビュー中にも何度も「Do my best(最善を尽くす)」や「Try hard(頑張る)」といったことばが登場したことが印象的でした。
彼女は、着々と成績を伸ばしており昨年度も成績優秀者として表彰されています。その一途に取り組む姿は、他の子どもたちの模範となっています。現在はセブ医大に通っています。

彼女が暮らす環境と家族

彼女は両親と妹・弟と一緒に暮らしています。妹のジュリアンもDAREDEMO HEROの奨学生です。父親は路上で魚を売る仕事をしています。ジュリアンとジェニーは本当に仲が良く、ジュリアンは姉のジェニーについて「いつも、私や弟のことを気遣ってくれて、本当に優しくて頼れるお姉さん」と私たちに笑顔で伝えてくれました。

数年前、彼女の家に行くための道に、突然大きな壁ができてしまいました。土地の権利問題が複雑なフィリピンでは、所有権を主張するために、住民の利便性を無視したこのようなことが頻繁に起こります。
その為、今彼女たちの家に行くためには、蓋のされていない排水溝をつたって行くしかありません。非常に不安定な足場は作られていますが、一歩間違えれば、下水の流れる排水溝に落ちてしまいます。特に夜になると周辺は真っ暗で、足元が全く見えなくなってしまいます。

そんな環境にいながら、ジェニーは朝、まだ日が昇る前に学校に向かい、夜遅くまでHERO’S HOUSEで勉強をして、家に帰っていきます。


彼女がいつも通る通学路です。

将来の夢は臨床検査技師

彼女の夢は「臨床検査技師」になることです。医療の力で病気で苦しんでいる人を助けたいと思っている彼女ですが、ある事がきっかけで、その思いはさらに強いものになりました。
そのきっかけは「新型コロナウィルス感染症」でした。全世界で流行している新型コロナウィルス感染症は、もちろん、子どもたちが暮らす、フィリピンでも大きな影響を与えています。

彼女は未曾有の大事態の中、最前線で新型コロナウィルス感染症と戦っている、医療従事者の姿をメディアを通して見ました。そして、彼女は「自分も、誰かの命や生活を守るために働きたい。と強く思うようになった」と真剣な表情で話してくれました。

また、「今の私には、新型コロナウィルス感染症に対して無力で、何もすることができません。それは、本当に辛い事ですが、この先も今回のような事態が起こった時、多くの人を助けることができる人になりたい。だから、私は今まで以上に勉強を頑張ります。特に医療の勉強に力を入れます。」とも話してくれました。
彼女の夢に対する熱い思いが伝ってきました。

今後の彼女

現在は、新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅でのオンライン授業を受けていますが、対面授業が始まったら実験や研修に参加することを、とても楽しみにしています。
きっと彼女なら、自分の夢を叶え、多くの人を助けてくれると信じています。