新学期が始まるこの時期、毎年子供たちとその親を悩ませる恐怖のリストが学校から渡されます。

毎年恒例!?恐怖のリスト

毎年新学期が始まるこの時期、子供たちや保護者が深刻な顔でスタッフに相談に来ます。ほとんどの相談が「学用品を買いそろえるお金がない」というものです。
フィリピンの公立小学校、高校(中学校はありません)は授業料は無料ですが、全てが無料というわけではありません。公立の学校には必ず制服があり、その制服を買うことが出来なければ、学校に行くことができません。また、年度の初めに必ず担任の先生に提出しなければいけない学用品のリストが渡されます。中には辞書や電卓など、貧困層にとっては非常に高価なものも含まれています。新学期にそれらを買いそろえることができずに、そのまま学校に行けなくなってしまう子供たちもいるほどです。

皆様のご支援

DAREDEMO HEROではご訪問者様やご支援者様から頂いた文具や学用品を、この日のために大切に保管しています。そして、子供たちが必要な学用品を学年に合わせて支給しています。ノートやペンは、ひとつひとつはそこまで高価なものではありませんが、この時期にまとめて20冊、10本と購入しなければいけないうえに、貧困層の家庭には就学年齢の子供がたくさんいます。その日の食事に困る貧困層にとって、このまとまった出費は非常に大きく、重いものです。DAREDEMO KIDSはその心配をすることなく、安心して学校に通うことができます。

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貯蓄の難しさ

この問題は、毎年毎年繰り返されています。はじめ私は「なぜ親はこの時期にお金が必要なことを知っていながら、お金を貯めないんだろう?」と単純に疑問に思っていました。日本であれば、子供のために貯金をしたり学資保険をかけることは当たり前のことです。しかしながら、ここフィリピンでは貧困層が銀行口座を持っていることは非常に珍しく、保険に至ってはシステムすら知られていないのが現状です。
また、例え銀行口座を持っていたとしても、その日食べるご飯すら買うことのできない日々の生活から、貯蓄をする余裕はありません。さらに宵越しの金は持たない南国気質のフィリピン人は、臨時の収入が入っても貯蓄するという考えはなく、周囲に食事を振る舞ったり、買いたいと思っていたものを衝動買いしてしまうこともあります。
子供たちだけでなく親への教育が、子供たちの就学には重要であることを日々実感しています。

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