第32回はHERO’S HOUSE1のジーアについて紹介します!

ジーアは2005年8月3日生まれの小学3年生です。ジーアはHERO’S HOUSE1の3期生で、支援を始めてちょうど1年が経ちました。年齢は11歳で本来であれば小学6年生ですが、様々な事情で3年間学校に行くことができず、現在は小学3年生として学校に通っています。とても人懐っこく、いつも私たちにもハグをしてくれます。

一家を襲った悲劇

5年前ジーアがまだ小学校1年生だった時に、一家に悲劇が襲い掛かりました。その事件が原因で、ジーアの家族は心と身体に大きな傷を負ってしまいました。家族のけがの回復、ジーアの心の回復には非常に時間がかかり、辛い思い出のある家から離れ、3年前に現在の家に移り住みました。
一家に束の間の安息が訪れましたが、2年前大規模火災というさらなる悲劇が一家を襲います。ジーアの住む貧困地区はこの火災で全棟焼失してしまいました。一家も全てを失い長い避難生活が続きました。この大規模火災の緊急支援を行ったことが、DAREDEMO HEROとジーアが出会うきっかけとなりました。

 
 大規模火災で更地になってしまった貧困集落       なんとか再建されたジーアの家

痛みが分かるからこそ・・・

ジーアの夢は医者になることです。ジーアの母親は事件の際の傷が深く、未だにその痛みと戦っています。ジーア自身もまだ心の傷が癒えていません。だからこそジーアは医者になって自分たちのように苦しんでいる人々を助けたいと思っています。
しかし、ジーアは3年間学校に通えていなかったため、当団体で支援を始めたころは、アルファベットも書けず、英語での会話はほとんどできませんでした。支援を始めてから1年がたち、他の子どもたちに比べればゆっくりかもしれませんが、彼女なりに着実に成長を遂げています。前回の成績発表では、90点を超える教科もあり、本当に嬉しそうにスタッフに報告してくれました。

自信を持てば必ず輝く!

採用面接の際、ジーアは常に下を向いて暗い表情をしていました。しかし「勉強したい?」という質問に対しては、しっかりと「YES」と答え、将来の夢も「Doctor」とはっきりと答えました。今にして思えば「こんな自分が医者になれるのだろうか、学校に通い続けることができるだろうか?」という不安で仕方がなかったのだと思います。


    採用面接の様子。ずっと下を向いたままでした 

ジーアにとって「家は安全な場所」「毎日学校に通える」という当たり前のことが当たり前ではありませんでした。

まずは安心して学べる環境を整えること、そして一人一人がかけがえのない大切な存在であることを伝えること。すると子どもたちは自信を取り戻し、輝き始めます。まだまだ伸びしろの大きいジーアの成長が楽しみです。

※事件に関しましては、プライバシー保護と一家の安全のためにも詳細をお伝えできないことをご理解いただければ幸いです。