週末特別授業の新たな取り組みとして、英語でのスピーチ活動をスタートしました!

学校では話す機会が作りづらい

日本では国語の授業で、スピーチやディベートを行います。これらの話す活動や、聞く・読む・書く活動は合わせて言語活動と呼ばれ、近年国語科だけでなくすべての教科で重要視されている項目の一つです。そのため、現在では国語の時間だけではなく、他の教科の時間や日常の学校生活で、クラス全員の前でスピーチなどをして、自分の思いを表現する機会が増えてきています。

フィリピンではこれらの話す活動を1人1人が行うことは容易ではありません。これは、1クラスの人数が大きく関係しています。現在、日本では1クラスの平均人数が小学校で23.6人、中学校で27.8人です。(平成29年度学校基本調査より)一方で、フィリピンの公立学校では日本の2倍近い1クラス50人程度が一般的です。1クラスの人数が多く、時間的な制約もあり、子どもたちは自分の思いを発表する機会が日本の子どもたちほど多くないのです。


このように教室いっぱいに子どもたちが座っています。

スピーチに挑戦中!

週末特別授業の際には、子どもたち1人1人が前に立って英語でのスピーチを行っています。お題はランダムに出されることもあれば、「今週あったいいこと」や「今週、あなたが幸せにした人」 など共通の話題について全員が発表することもあります。


それぞれ一生懸命考えて発表します。

はじめは、話すことに困っていた子どもたちも、だんだんと話すことに慣れ、今では中には1分間のスピーチをこなせるほどに成長した子もいます。また、内容も「今週はお母さんと一緒に洗濯をして、お母さんがとてもうれしそうだった!」「家族がみんなそろって、晩御飯を食べられた!」など、ほほえましく、聞いている側も子どもたちがどんなことを話してくれるのかが、毎週非常に楽しみです。

 
新奨学生たちも挑戦しています!

また、このスピーチは英語の練習にもなります。子どもたちが正しく英語を話せるようになるために、毎回のスピーチをフィリピン人スタッフの英語の先生にチェックしてもらっています。

これからの社会で必要とされる力

OECDが示すこれからの社会で必要とされる能力(キーコンピテンシー)の細目の中には、「様々な状況において、話したり書いたりする言語のスキルや数学的なスキル等を効果的に活用する力」も含まれています。子どもたちがこの力を育み、自分の思いを堂々と伝えられる人になってほしいと思います。これからも、このスピーチ活動を続け、どのような変化が子どもたちに生まれてくるのかが楽しみです。