牛乳ひとつをとっても、日本とフィリピンでは違いがあります。今回はその違いとセブで飲めるおいしい牛乳についてご紹介します!

牛乳は常温販売!?

日本とフィリピンの牛乳の違うところと言えば、スーパーマーケットで牛乳が常温で販売されているところです。さらに、日本の牛乳の消費期限は1週間ほどのものが多いですが、フィリピンの牛乳は半年以上の消費期限が設定されているものが多いです。

日本もフィリピンも、120度~150度で1~5秒間加熱することによって殺菌するという殺菌方法(UHT法)は同じですが、無菌でパックへの封入を行う点や、パックが特殊なものである点は異なります。日本の牛乳パックは紙ですが、フィリピンの牛乳パックは光と空気を遮断するために、紙パックの内側にアルミ箔などが貼られており、何層構造にもなっています。だからこそ、常温で販売でき、かつ半年以上の期間の賞味期限を設定することができるのです。


スーパーに行くとたくさんの種類の牛乳が常温で売られています。

殺菌された牛乳は安心して飲むことができるというメリットがありますが、同時にデメリットもあります。その一つに、本来の牛乳は水のようにさらりと飲めるものだといわれていますが、殺菌したものはどうしても牛乳臭さが出てしまうというものがあります。だからこそ、日本でも牧場ツアーなどでおいしい牛乳をたくさんの人が探し求めています。

おいしい牛乳がセブで!?

実は、セブでもおいしい牛乳を飲むことができます。そのおいしい牛乳とは、日本の企業である天心山農園様の天心山農園フレッシュミルクです!この牛乳はUHT法ではなく、72~80度の低温で15秒以上加熱するHTST法で殺菌されています。この殺菌法によって、牛乳本来の風味を楽しめるようになっています。日本でも高品質な牛乳は、このHTST法で殺菌されています。

実際に飲んでみましたが、従来の牛乳よりも軽い口当たりでした。現在、プレーンの牛乳に加え、チョコレート味とヨーグルト味のものも販売されています。これらはセブ市内にある町屋マートという日本食品店で買うことができ、プレーンの牛乳が、1Lボトルで135ペソ(約300円)、290mlボトルで65ペソ(約140円)です。チョコレート味は1Lで140ペソ、290mlで70ペソ、ヨーグルト味は290mlで75ペソで購入できます。

 
取材時には割引が行われていました。

牛乳と言えば粉!?

牛乳は子どもたちが成長するために必要な栄養素をたくさん含んでいます。しかし、牛乳はまだまだ貧困層にとってハードルの高い飲み物です。現在のところ牛乳は外国からの輸入に依存していることもあり、従来の牛乳でも1リットルが70~80ペソ(約150~180円)ほどします。これは地元の食堂であるカレンデリアであれば、1日分の食事ができるほどの額です。

子どもたちに「Do you drink milk?」と聞いてみると、飲んでるよ!と何人もの子どもたちから返ってきました。ただ、よくよく話を聞いてみると、液体のフレッシュミルクではなく、粉ミルクのことでした。子どもたちにとってミルクとは粉ミルクのことなのです。ちなみに写真のようなもので1袋12ペソ(約30円)ほどで購入することができます。これを水に溶かして飲むのです。

フィリピン酪農庁(NDA)が現在、乳牛の輸入を進め、牛乳の国内生産量は増加しています。この動きにより、フィリピンで酪農が根づき、牛乳の価格が下がることによって、近い将来貧困層でも日常的に粉ミルクではなく、フレッシュミルクが飲めるようになることが期待されます。