HERO’S HOUSE2最年長の男の子、リックについてご紹介します。

基本情報

リックは2006年10月4日生まれの13歳です。現在、GRADE7(高校1年生)で今年から高校2年生になります。HERO’S HOUSE2では最年長の男の子で、いつも穏やかで優しく、場を和ませてくれる存在です。リックは現在、家から離れた私立の高校に、奨学金をもらって通ってます。

彼の変化

リックは兄と母と父親の4人で生活していますが、部屋はとても狭く、一つの布団で父と兄と寝ています。

先日、家庭訪問を行った際、母親が「以前はあまり家事など手伝わなかったけど、今は率先して手伝ってくれていて、その変化がとても嬉しい」と伝えてくれました。リックは「DAREDEMO HEROでの生活を通して、人に感謝の気持ちを持てるようになった。」と嬉しそうに伝えてくれました。

DAREDEMO HEROに入る前、彼は宿題や勉強をできる環境がなく、テストの結果なども悪いため、自信を無くしていました。しかし、「DAREDEMO HEROに入ることができて、里親の方を始めとするたくさんの方に支えてもらっていることを実感しました。そして、そのおかげで誰かに感謝すること、周りの人が支えてくれていることに気づくことができた」と彼は私に話してくれました。

彼の将来の夢

彼の夢はエンジニアになることです。彼は「エンジニアになって、家族が快適に住めるような家を建てたい、自分のように狭い部屋で暮らしている子どもたちに家を建ててあげたい。」と考えています。そんな彼の好きな科目は数学です。以前は数学が苦手だったのですが、エンジニアになるためには数学はとても重要なので、勉強を頑張り続けた結果、今では大好きな科目になりました。

勉強することの楽しさや、分からなかったことが分かるようになることを嬉しく思い、今後もより勉強を頑張ると意気込んでいます。

夢にかける思い

先日、家庭訪問を行った際、将来の夢について話をしていたところ、彼のエンジニアになるという夢は人1倍大きなものだと感じました。

彼が通っている学校は私立の学校です。公立の高校であれば、授業料は無料ですが、私立の学校は高校でも授業料を払わなければいけません。

つまり、その学校に通っている高校生は皆、リックの家庭よりも裕福な家庭なのです。

そんな中、彼が驚いたエピソードを私たちに話してくれました。「ある日、学校のプロジェクトを作るためにクラスメイトの家を訪ねた。まず家の大きさに驚いた。自分の家の何倍もの大きさの家を見て衝撃を受けた。更に、自分の家族全員が暮らす部屋よりもクラスメイトの子の子ども部屋の方が大きくて驚きと共に、自分の置かれている環境を再確認させられた。」という内容でした。

リックの家は狭いだけではなく、衛生面でも安全面でも問題があります。窓もなく風通しの悪い家の中は、いつも空気がこもっており、リックも彼の家族も病気がちです。さらに、少し前には家の目の前の電線が、盗電によるショートで火を噴き、危うく家が燃えてしまうところでした。

そこから「自分の家庭よりも裕福な家庭の子どもたちが通う学校で生活をしているからこそ、自分がエンジニアになって、自分のような家庭の子どもたちが安全な生活を送る事ができる家を建ててあげたいと、より強く思うようになった」と真剣な表情で伝えてくれました。

貧富の差を毎日感じながら、その思いを勉強に変え、絶対にエンジニアになるという夢を達成するという彼のサポートを引き続き行ってまいります。