気付けばセブに来て7ヶ月が経っていました。(当初は半年の予定だったのですが、1ヶ月滞在を延長しました)感謝の気持ちと共に、この7ヶ月を通して私の感じたことや考えたことを皆さまにお伝えしたいと思います。

フィリピン人の温かさ

7ヶ月間セブで人々と触れ合って、人はこんなにも温かくなれるものかと思いました。HERO’S HOUSE1 と私の滞在していた語学学校は同じタランバンという地区にあり、毎週徒歩で移動していました。このタランバンという地区は高級住宅街ということもあり、人がとても穏やかだと感じました。
学校からHERO’S HOUSE1に歩く数分の間にも「アンニョン」「HELLO」「GOOD MORNING」と何度も話しかけられます。今では当たり前のように感じてしまっていますが、いま考え直してみると、日本ではありえないことだと気がづきました。近所のおばさんに朝あいさつをするのは当たり前かもしれませんが、全く知らない外国人にまではあいさつをする人は日本ではほとんどいません。セブでは、わざわざ車のスピードを落として窓を開けて「GOOD MORNING」と声を掛けてくれる人もいました。

DAREDEMO KIDSから学ぶ

私は今年の5月、HERO’S HOUSE2で初めてDAREDEMO KIDSに出会いました。その時から今までずっと、子どもたちから学ぶことばかりでした。
ある授業で自分の夢を叶える難しさを話しあう時間がありました。その時間のなかでひとりの子どもが、
“Even though we have financial problem and difficulty in reaching our dreams, I want to keep studying.”
と話してくれました。真剣に自分の未来について考えている彼女の姿に、とても刺激を受けました。彼らは皆、経済的に難しいことがあるということを十分理解しています。しかし、そのことを考えるよりも勉強して夢を叶え、家族や自分が助けたいと思う人のために、今自分が何をすべきかを理解しています。

私が今までいた環境では、勉強して良い大学に入って良い職業を手に入れるために勉強している人がほとんどでした。だからこそ、たとえ週に1度の訪問でも、子どもたちの学ぶことに対する真剣な眼差しが毎回私にとってはとても大きな刺激となっていました。決して難しい現実から目をそらさず、自ら困難に立ち向かい、解決方法である学問に情熱をそそぐ子どもたちの姿が、私に自分を見つめ直す機会を与えてくれていました。

ボランティアは決して”a drop in the ocean”ではない

初めてHIROさんの『グローバル人材なんかいらない』という本を読んだとき、「世界の1か所を変えてみろ」という言葉にとても感銘を受けました。
中学のころから世界のこどもを貧困による飢餓から救いたいと思っていましたが、もちろん1人では何もすることができません。そんなとき出会ったこの言葉に共感するとともに、DAREDEMO HEROでインターンをしたいと強く思いました。そしてインターンをしているうちに段々考え方が変わってきました。

世界のどこかの1か所を変えることによって、その国を引っ張って行くリーダーが生まれれば、国が変わることになります。

今まで、大規模な支援活動が世界を変えるという固定観念にとらわれ、どこかのボランティア団体に所属したところで何にも貢献することは出来ないと思っていました。なぜなら、小規模であればあるほど海に1滴なにかを垂らすように何の変化も起きないと思っていたからです。しかし、そうではなく、どこかの国の1か所が変わることによって、その国が変われば世界の196分の1が変わることになります。そう考えたとき、私は何年もの間勘違いをしていたことに気が付きました。私は週に1回しかHERO’S HOUSE1に通うことができず、本当に小さな事しか子どもたちに残せなかったかもしれません。しかし、毎週末授業や会話を通して子どもたちが私から少しでも何か学んだり気づいたりする様子を見て、少しの力が積み重なることでだんだんと大きな力になっていくのだということを実感しました。

最後に

この7ヶ月を通して、私の来比前に抱いていた発展途上国にいるから幸せではないという固定観念は間違いだったということに気づかされました。日本に比べてしまうとフィリピンのような発展途上国には不便だと感じたり、叶わないことが多いことは事実です。しかし、私の眼にはDAREDEMO KIDSも含め、フィリピンの人々はいつも幸せそうに写っていました。そこで気づいたのは、笑顔でいることに重きを置いて、生きること自体を楽しんでいるということです。私は日々やらなければならないことに追われ、楽しむという一番大切なことを忘れてしまっていたように思います。

日本に帰国後、私は高校での勉強をつづけます。子どもたちが勉強をとても楽しんでいるように、私も何にでも好奇心と向上心を持って取り組んでいきたいと思います。最後になりましたが、DAREDEMO HEROを通して、この年齢で多くのことを学んだり感じたりさせて頂くことが出来ました。本当にありがとうございました。