フィリピン統計局が発表しているフィリピンの貧困率は21.6%です。しかし、この数字と実態はかけ離れたものです。先日、フィリピン国内で貧困を実感している人の割合が発表されました。

貧困を感じている人は40%以上!?

民間調査機関のSWS(Social Weather Station)が12月4日に発表したデータでは、フィリピン国内で「自分の家庭が貧しい」と答えた人の割合は47%にのぼりました。これは、2017年6月に行われた前回調査よりも3ポイント上昇しています。しかし、1980年からの推移を見てみると、徐々に主観的貧困率は減少していることが分かります。また、日本の貧困率は2016年時点で15.6%(厚生労働省発表)なのに対し、その2倍以上の数字です。フィリピン統計局の発表したデータとも大きく異なっています。


主観的貧困率の推移(SWSより)

フィリピン統計局発表のデータと大きく異なる理由は、統計局のデータにはスラム街や山岳貧困地区に住む人々が含まれていないためです。これらの人々を含むと貧困率は40%以上になるといわれ、SWSの発表したデータとほぼ合致します。

貧困の原因はインフレ!?

フィリピンは現在、成長中であるがゆえにインフレ率が高い状態で推移しています。フィリピン統計局から発表されたデータでは、9月時点でのインフレ率は3.4%です。ちなみに、日本ではバブル景気真っただ中の1990年に経済成長率3.08%を記録しています。(IMF World Economic Databaseより)それをも上回るスピードで現在、フィリピンはインフレが進行しているのです。

このインフレは実際に生活に影響をもたらしています。たとえばパンです。私がセブにきた2017年3月時点では、街角のパン屋さんには5ペソ(約12円)で買えるパンがほとんどでした。しかし現在、原材料費の高騰などにより5ペソだったパンの一部が6~8ペソに値上がりしてしまっているのです。

 
中に餡が入っているものや、チーズを使ったものは軒並み値上がりしています。

また、フィリピン人にとって欠かせないお米の値段も値上がりしています。DAREDEMO HEROを設立した4年前には、50kgで1800ペソ(約4000円)でした。しかし、現在では同じ50kgで2200ペソ(約5000円)まで値上がりしてしまっています。


それぞれ1キロ当たりの値段です。

このようなことが随所で起こっています。一見、小さな違いにも見えますが、塵も積もれば山となります。このインフレが、「自分は貧困である」と思う人が増加した原因だと分析されています。

貧困だと思う人が減るように

このようにまだまだフィリピンには自分を貧困だと考えている人がたくさんいます。この貧困層の人々の中から、フィリピンのリーダーを作り、貧困問題を根本的に解決することこそが、DAREDEMO HEROの目的です。この貧困を感じる人々がゼロになり、貧困問題が根本的に解決するまでDAREDEMO HEROは活動を続けていきます。