ここセブで使われている言葉はビサヤ語ですが、以前お昼ご飯を買いにカレンデリアに行ったところ、店員さんとのやりとりの中でなんとスペイン語が聞こえてきました。
それ、スペイン語ですよね・・・?
ある日曜日のこと。その日はHERO’S HOUSE 2で午後から授業だったため、フィリピン人スタッフのマーニーと近くのカレンデリアにお昼ご飯を買いに行きました。注文を終えてお会計の時です。「Veinte(ヴェインテ).」と店員さん。大学で2年間スペイン語を勉強していた私の微かな記憶をたどると、それスペイン語で20じゃないか・・・?
ビサヤ語で20はkawhaan(カウハアン)じゃなかったっけ・・・?
実はセブでは、「お金」・「年齢」・「時間」を表す際にスペイン語の数字が使われています。
例えば、「5時に戻ります。」は、「balik alas cinco(バリク ア ラス シンコ).」と言います。balikはビサヤ語で「戻る」という意味なのですが、alas cincoはスペイン語と同じ、「5時」を意味します。
「これ何時?」ー「2時!」
また、年齢を言う時も、「私は22歳です」は「Ako veinte dos anos(ヴェインテ ドス アニョス).」で、ako は私と言う意味のビサヤ語ですが、veinte dos anosはスペイン語と同じ言い方です。
スペイン語が使われているわけ
なぜ、遠く離れた国の言語がこの地域で使われているのか。それはフィリピンがスペインによって長い間植民地支配を受けていたからです。今でこそ、その後のアメリカ統治の影響で英語がこの国の主要言語になりましたが、それまでの約300年間にわたるスペイン統治位時代の名残がビサヤ語のみならず、その他のフィリピンで話されている言語にも見られます。
ビサヤ語の数字はあまり使われない?
同じ数字でも用途により使い分けているセブの人たちですが、さらに驚くべきことは、大抵はみんなビサヤ語(フィリピノ語)の数字より英語の「one, two, three・・・」を使うのだそう。というのも、特に11以降のビサヤ語は長くてとっても言いにくいらしいのです。もちろん街中でビサヤ語の数字を聞くこともありますが、言われてみると11以降の数字は確かにあまり耳にしません。試しに子どもたちに「ビサヤ語で20はkawhaanだよね?」と聞いてみると「うん、でもあんまり使わないよ。」と返ってきました。
ビサヤ語の数字。(ビサヤ語はセブアノ語とも呼ばれます)
今回は数字に注目してみましたが、この他にもビサヤ語にはスペイン語と同じ単語がたくさんあります。子どもたちの会話の中でも、スペイン語の単語を頻繁に耳にします。ビサヤ語を習得して、子どもたちとビサヤ語での会話に挑戦したいです!!