日本では夏のプールの時期にしか気にかけないシラミですが、こちらでは普段から身近な問題となっており、人々を悩ませています。

みんなの敵、シラミ!

日本では夏のプールの時期によく問題になるシラミですが、フィリピンの貧困層の人々は普段からシラミと戦っています。街中でも外に出てシラミ取りをしている姿をよく見かけます。

シラミの感染原因は毛と毛の接触と言われており、また他人が一度使用したもの、例えばタオルや櫛などを使い回すことでもうつる可能性があるようです。日本でプールの時期にシラミが流行るのも、プール終わりの更衣室で衣類やタオルが接触する機会が多いからと考えられています。

ではなぜ、ここフィリピンの貧困層でシラミに悩まされる人が多いのか。一つの理由として貧困層が洗髪時にお湯を使わないことが挙げられます。シラミは熱湯に弱いため、日本であれば洗髪時にある程度シラミ対策ができます。しかし、貧困層の家庭ではお湯は使えません。大体の家庭ではシャワーもないため、水を汲んで手桶を使って洗髪をします。

また、寝るときも十分なスペースがないため狭い部屋に家族みんなで頭を寄せて寝ます。敷いているシーツも、洗濯の水が貴重であり毎日きちんと洗濯できないため、それらも感染の原因になります。


貧困層の子どもたち。手前のピンクの服の女の子はシラミによって炎症が出てしまったため散髪をしたそうです。

DARDEMO KIDSにも迫る危険

貧困層であるDAREDEMO KIDSもシラミの危険に晒されています。そのため、私たちはDAREDEMO KIDSをシラミから守るため、定期的に子どもたちの髪の毛をケアしています

このようなケアをすることは彼らの学校生活にとっても大切です。学校の教室をのぞくと、しきりに頭をかいている子どもが見られます。しらみがつくとかゆみが強く、勉強に集中できません。しっかり集中して勉強ができるためにも、定期的なケアは欠かせないのです。

ケアの際には、シラミとり専用のくしを使っています。こちらは以前ご寄付でいただいたものです。値段も高価で1つ2000円から3000円するのですが、もし子どもたちの髪にシラミの卵があったとしても、しっかりと取り除くことができるとても良いものです。
定期的なケアと、このようなしっかりとした櫛のおかげで、DAREDEMO KIDSの髪は守られています!

貧困層とシラミ

日本では一定時期しか話題にならないシラミですが、このように貧困層では1年中問題となっています。貧困そのものだけでなく、それによるこのような問題まで抱えているのです。私たちにとっては小さなことでも、貧困層にとっては大きな問題です。まずはDAREDEMO KIDSから、少しでも彼らが抱える問題を軽減できるよう、これからも支援を続けていきます。