リゾート地として国内外から人気のボラカイ島が、今月末から半年間閉鎖されることが決まりました。その理由は一体なんなのでしょうか。

大人気観光地、ボラカイ島

ボラカイ島はフィリピン中部に位置するとても小さな島で、ホワイトビーチと呼ばれる白い砂浜がとても有名です。1990年台までは地元住民しかいない秘境とも言える場所でしたが、世界の美しいビーチとして世界に紹介されて以降、国際的観光地として急速に発展していきました。現在は年間で約150万人もの観光客が訪れるとても賑やかな島です。

有名リゾート地がなぜ閉鎖?

そんな人気のリゾート地ボラカイですが、今月26日から半年間にわたって閉鎖されることがドゥテルテ大統領の下で決定されました。今回の閉鎖の理由は環境汚染です。大統領はこの地を「汚水溜」とまで言いました。

環境汚染の主な原因の一つは、排水の垂れ流しです。きちんとした下水設備が整っていないにもかかわらず観光客がどんどん受け入れていたため、きちんと処理されていない水がそのまま海に流されていました。
この結果、海水の汚染にとどまらず、それによってサンゴ礁、マングローブ林にも影響が出てしまっています

またボラカイに続き、各地の観光地でクリーンアップのための閉鎖が行われています。環境業の方々にとっては大きな打撃を与えますが、持続可能な観光業を目指すのであれば、必要不可欠な対策です。

汚染だけではない、様々な問題

今回の閉鎖の直接的な原因は上記のような環境汚染ですが、ボラカイ島が抱える問題はこれだけではありません。挙げられる一つは観光客のマナーの悪さです。ゴミのポイ捨てを始め、ちょっと信じられませんが、ビーチを平気でトイレ代わりにしてしまう人まで。多くの国内外の観光客が訪れる場所であるからこそ、観光客が守らなければいけないルールはより厳しくする必要があります。

また、不法占拠であったり、禁止地区への建築などの法律違反も多いとのこと。ホテルでは違法に敷地をビーチに伸ばしていることが指摘されているところもあります。実際に営業停止を命じられたお店もあるようです。

無視できない、フィリピンの環境問題

今回のボラカイ閉鎖のニュースにより、この地域でのひどい環境汚染が世の中に知られることになりましたが、ボラカイ島のみならず、フィリピンでは環境汚染が深刻化しています。セブも例外ではありません。セブもリゾート地としてとても人気ですが、観光地を少し離れて街中に入ると、ゴミのポイ捨てを見ない場所はありません。また、貧困地区では下水道が整備されておらず、生活排水は垂れ流しです。


こちらで道でのポイ捨ては普通です。気づくとこんなに溜まっていることも。
今回のボラカイ島の閉鎖により、フィリピン全土で環境問題に取り組む姿勢の見直しがされることを願います。