毎日どこかで渋滞が起きるほど、セブは今、車需要が高まっています。そこには日本も深く関わっていました。

日本車が多い!

電車のないセブでは、人々の交通手段のほとんどはタクシーやジプニーを含む車です。大きな道路は大体2車線あるのですが、朝夕の通勤帰宅ラッシュ時には必ず渋滞が起きます。そんなセブで見かける車、実は日本車が多いんです!よく見かけるのは三菱トヨタ日産、トラックではISUZUのもの。

 
タクシーではトヨタのものをよく見かけます。また写真のジプニーは三菱でした。

フィリピン政府の自動車産業発展計画

時を遡って第2次世界大戦前から1950年まで、この国では完成車の輸入が行われていました。その後政府は自動車産業の今後の発展、またそれにより雇用が多く創出できる点に着目し、徐々に国産化を目指してきました

そういった動きの初期から、この国の自動車産業に参入していたのが日本の自動車メーカーでした。途中、政治状況の悪化や国内不景気のために撤退しかけたこともありましたが、その時々の自動車産業における政策に沿って、主に技術援助・移転の面で協力をしています

車から見える、経済状況

先ほどのように、今セブでは道路が車で溢れていますが、このように大衆に自動車が普及する、いわゆる「モータリゼーション」は、国民一人当たりのGDPが3,000ドルを突破すると起こると言われています。この点から、フィリピンは今経済成長を果たしていると言えるでしょう。また、そこに日本の技術が貢献していることは、日本人の私たちにとって誇らしいことです。
しかし自動車が増えている一方で、私たちは日々そういった経済成長から取り残されている人々を目の当たりにしています
車種にもよりますが、フィリピンで新車を購入すると150〜300万円ほど。中古であっても100万円弱です。これに対して、貧困層の平均月収はわずか5000円で、到底手は届きません。

確かに、貧困問題においてその国の経済の発展は重要要素です。また現地で暮らしていても車の需要が増えていることは感じ取れますし、そのことは数字やデータで証明されています。しかし、こういった経済成長により国民全員の暮らしが良くなっているかというと答えはNOです
例えば先ほどのように、国民一人当たりのGDPが伸びているというデータがあったとしてもそれは平均値でしかありません。一部の人々の暮らしだけが良くなっている可能性も十分に考えられます。

活動を通して、私たちはこういった「本当の現状」を多くの人に伝えています。さらなる国の発展が期待できるこの国であるからこそ、一刻も早く私たちの目の前の格差がなくなるよう、活動を続けて行きます!