お米好きなフィリピン人のために日本の企業がフィリピンで低タンパク米を開発しました!

お米大好き!

フィリピン人がお米好きなことをご存知ですか?
フィリピンではお米がとても安いため、大量のお米とおかずで食事をするのが一般的です。1人当たりのお米の消費量は日本人の約2倍とも言われています。フィリピン料理は野菜があまり入っておらず、味が濃く油っこいものが多いのが特徴です。特に貧困層では、おかずを買うことができない場合、醤油などの調味料をかけたり、ポテトチップスなどのスナックをおかずに大量のご飯を食べて、空腹を満たすことがあります。


カレンデリアというローカル食堂には味の濃いおかずが並んでいます!

低タンパク米とは?

そのような食生活が原因となり、フィリピンでは糖尿病とその合併症が死因ランキングの4位にランクしています。糖尿病の治療には高額な治療費が必要になるため、治療を受けられず、重篤な合併症を引き起こすことも珍しくありません。
糖尿尿の合併症で多いのが腎臓病です。政府は長年、腎臓に負担を与えるタンパク質を制限した「低タンパク食事療法」の普及を目指してきました。そもそも「低タンパク米」とは、タンパク質の摂取に制限の必要な腎臓病患者のために開発され、普通米に比べてタンパク質の含量が少ないお米のことです。


低タンパク米

低タンパク米の開発

今までにも、医師が「低タンパク米」の開発に挑みましたが、すべて失敗に終わっていました。
そんな中、2017年に日本の企業が、フィリピンで低タンパク米の開発に成功しました。
何種類ものフィリピン米を様々な植物性乳酸菌で発酵させ、どの組み合わせが最もタンパク質が低く、現地の嗜好に合った味・食感か、ということを研究したそうです。最終的に、現地で1番多く栽培されている種類が選ばれました。
しかし、フィリピンの人々の間には、低タンパク食品に対する認知度はほとんどありません。その認知度を上げるためにも、フィリピン国立食品栄養研究所と協力して、低タンパク食事療法のガイドブックと低タンパク米活用レシピの作成をして、現地の人に低タンパク食品を広めようとしています。

貧困層を救えるか

貧困層にも腎臓病・糖尿病の人はたくさんいます。しかし医療費を払うことができないため、彼らは気軽に病院に行くことができません。
低タンパク米は非常に高額で、現在は病院での治療でしか利用されていません。今後、この低タンパク米が一般に普及し、貧困層の病気治療方法に使われるようになることに期待します。
また、貧困層の子どもたちが健康的な食生活を送れるよう、私たちはこれからも子どもたちへの栄養指導を続けていきます。