山あり谷あり、紆余曲折のあったイナヤワン火災被災者支援が、ついに本格的にスタートしました!!

これまでの流れ

2月17日、セブ市のゴミが集まるイナヤワン最終処理場の目の前の集落で火災が発生し、49世帯の家が全焼しました。その際、住民は家だけではなく生活に必要なすべてのもの、そして生計を立てるために大切な豚を失ってしまいました。


発災直後の様子

発災直後から被災者は、不自由な避難所での生活を強いられ、定まらない行政の方針に翻弄されてきました。初めは数週間のはずの避難生活も、すでに4か月を超え、被災者は精神的にも経済的にも限界に近づいていました。


避難所での生活

DAREDEMO HEROでは、希望を失いかけていた被災者に、発災直後から寄り添い、自立に向けた支援を行ってきました。そしてついにこの度、自立が最も困難な25世帯が元の場所に戻り、養豚を再開するための支援をスタートさせることができました。

これまでの詳細は下記をご覧ください。
イナヤワン地区火災被災者支援
被災者の一人一人の自立のために!
イナヤワン火災被災者支援続報
「投資」と「社会投資」の違いから考える

日本からの希望の光

今回のプロジェクトで、私たちは被災者に養豚を再開するために必要な、豚小屋の再建、母豚となる子豚の提供を行います。豚の提供に関しては、無償で提供するのではなく、実費分を利子のない形で貸し付けています。
こうすることで、提供した子豚を売ってしまったり、食べてしまったり、粗末に扱うことを防止しています。被災者にとって、子豚は自立に必要な大切な資源なのです。1年もたたずに子豚は繁殖期を迎え、たくさんの子豚を出産します。それらの子豚を売った収益で、ローンの返済を行います。ローンの返済は、一回の出産で充分に返済できる金額です。その後産まれてくる子豚は、被災者の収入源となり、彼らの生活の糧となります。

これらのご支援は、全て竹井祐介様の主催するSIAの会員様から頂いたものです。このご支援はまさに被災者にとって希望の光となりました。

感動の式典

6月23日、ついに待ちに待った子豚の寄贈式が行われました。日本から竹井祐介様はじめご支援者の皆様、そしてイナヤワン地区のバランガイキャプテンにもご出席いただき、雨の中でも心温まる式典となりました

それぞれのスピーチ

今回、この式典に参加するために日本からお越しいただいた竹井様、これまで何度もミーティングを重ねてきたバランガイキャプテンからスピーチを頂き、これからも被災者が元の生活に戻るまで、支援を続けていくことを改めて確認しあうことができました。

さらに被災者代表から、とても心にしみるスピーチがありました。
<スピーチの要約>
私たちの避難所にはたくさんの人たちが1度だけ訪れて、食べ物や洋服を置いて、写真を撮って去っていきました。そして、彼らは2度と戻ってきませんでした。初めてDAREDEMO HEROの人々が私たちのもとを訪れたとき、私たちは彼らを他の人々と同じだと思っていました。
しかし、それは間違いでした。彼らは何度も何度も私たちのもとに戻ってきて、私たちのそばに寄り添ってくれました。
自分たちだけでは立ち上がることのできな私たちに、彼らは私たちにたくさんのものをくれました。そして何より私たちに希望をくれました。これからも私たちのそばで私たちを支えてください。

子どもたちのダンス

当日はあいにくの雨で、元々ぬかるんでいる地面がさらにぐちゃぐちゃになってしまい、当初予定していた子どもたちのダンスを中止にしようと話していました。しかし、子どもたちが日本からのゲストさんを見て、どうしても踊りたい!と申し出てきたため、雨の中のダンス披露となりました。
子どもたちは一生懸命練習したダンスを、笑顔いっぱいで踊ってくれました。

子豚のターンオーバー

そして、今回のメインイベントである子豚の引き渡しが行われました。この日のために準備した、健康的なメスの子豚が、竹井様から被災者に贈られました。

支援物資の配布

今回、日本からのご支援者様よりキッチン用品・文具・タオル・洋服などたくさんのご支援を頂きました。さらに、豚小屋の再建に必要な資材が提供されました。火災ですべてを失った被災者にとって、これらの生活必需品はとてもありがたいものです。被災者は、いただいた物資を宝物のように抱えていました。

ここから始まる交流

今回の式典は、これから始まる末永い交流のスタートを記念するセレモニーです。イナヤワン地区にはまだまだ多くの問題が山積みです。これから新しい家や豚小屋を建てる場所も、いつ土地の所有者によって追い出されるかもわかりません。

大きな不安を常に抱えて生活する人々ですが、そんなことを感じさせない笑顔とパワーを持っています。そして子どもたちの瞳には、無限の可能性を秘めた輝きがあります。
この笑顔と輝きを守るためにも、これからも彼らに寄り添い、支援を続けていきます。

改めまして、ご支援いただいた竹井祐介様はじめSIAの皆様に心より感謝申し上げます。