フィリピンの乗り物といえばすぐ思いつく乗り物は「ジプニー」だと思います。しかし、今のジプニーが来年廃止され、新しいジプニーが導入されることになりました。

何故廃止になったのか

 理由として挙げられるのが、ジプニーの排気ガスによる大気汚染を防ぐためです。ジプニーのエンジンには旧型エンジンが積まれてあり、走行中に有害な排気ガスを出しています。ジプニーの初乗りは約15円ととても安く、現地で暮らす人々がよく使う交通手段となっています。さらにどこでも降りたい場所に降車できるのもジプニーが交通手段として使われる理由です。しかしそれらが交通渋滞の原因となっており大気汚染をさらに悪化させています。来年から導入される新台のジプニーは最新のエンジンを搭載しており、排気ガスは大幅に削減されます。このことから今までのジプニーが廃止される方向になりました。


車体は新しいものから古いものもありますが、エンジンはどれも古いものです。

新しいジプニーの特徴

 新しいジプニーには車内にWi-Fiとエアコンが設備され、更にテレビや監視カメラも設置されます!!形も大幅に変わり、日本でも見かけるバスのような形になりました。このような改善があっても、運賃には変更はありません。もう1つの特徴としてはバス停が定められたことです。これにより今までのひどい渋滞が緩和されることを期待できます。


実際の車内の映像です。

近代化計画により表れる問題

 一見、いいことばかりのようですが、国民の中にはこの改正に反対する人々が多く、2年前に現在のジプニーがが廃止されることに対しての大規模なデモ活動がありました。反対する一番の原因はジプニー運転手の職が失われることでした。ジプニードライバーは貧困層の人々が多く、彼らは職を失うことでさらなる貧困に陥ってしまいます。新型ジプニーの製造に携わっているCebu Peoples Coopは旧型ジプニードライバーの生計を守るチャンスを提供したいと考えていますが、現段階で詳細は不明です。旧型ジプニーによる大気汚染は非常に深刻なもので早急な改善が求められていることは明らかです。しかしながら貧困層が職を失うことは、生きる糧を失うことです。近代化が進む中で、貧困層が取り残されているのが現状です。当団体の奨学生の中にもジプニー運転手を収入源としている家庭があります。今回の改正法はそのような子どもたちにとっては、大気汚染よりも深刻な問題です。今後この改正がどのように進んでいくかを見守ることしかできませんが、何があっても子どもたちがそれぞれの夢を実現できるよう、しっかりサポートしていきたいと思います。

町に暮らしている貧困地区の子どもたちです。