教育省は「8月24日から公立学校の授業を再開する」と発表しました。しかし、DAREDEMO KIDSのシニアハイスクールの子どもたちのうち8人が私立の学校に通っています。そこで今回は子どもたちが通う私立学校の問題をお伝えします。

授業料が上がる?

現在日本では多くの学生たちが「学費の免除、減額」を求め、声を上げています。そしていくつかの私立大学は学費の減額を決定しました。
そんな中、フィリピンではいくつかの私立大学が「授業料の値上げ」を教育省に提出しました。
そして、正式に教育省は「私立学校の授業料の値上げを認める」と発表したのです。
(参照元:教育省

私立学校は自分たちで授業の開始日や授業の対応などを決めることができ、授業料の値上げができる権利ももっています。
しかし、新型コロナウィルス感染症により多くの人が職を失い、金銭面が苦しい中の「授業料の値上げ」、その原因を調べました。

本当に授業料の値上げは必要か

教育省は「私立学校の授業料の値上げを認める」と発表しましたが、授業料の値上げを行う際、色々な手続きや流れが必要だと説明しています。

➀本当に授業料の値上げが必要なのかを教職員で話し合う。
➁学校内の役員、保護者代表、いくつかの学校ではバランガイ(最小自治区)のメンバーも加わり、話し合いを行う。
➂話し合いの結果本当に必要であるとなった場合、各地方にある教育省の支部オフィスに授業料値上げの理由を記載した文書の提出を行う。
➃地方の教室省オフィスが文書を承認した場合、本部の教育省に文書を提出する。
そして本部の教育省から承認されれば、授業料の値上げを認めるという流れになります。
慎重な話し合い、承認を経ることが授業料の値上げまでの流れとなる事が分かりました。

そして、いくつかの私立学校が授業料の値上げを求める理由は「今年の入学者減少」が予想されているからです。私立学校は生徒からの学費で学校を維持しており、いくつかの学校では今年入る予定の入学者が少なくなると予想したため、現在通学している学生の授業料を値上げし、入学者減少分を補おうと考えているのです。

しかし、これに対しても教育省は「授業料増加を行うことによってより入学者が減少するかもしれない。だからこそ各私立学校は慎重に議論を重ねて欲しい」と警告しています。(参照元:教育省

セブ島でも有名な私立学校の授業料

通常では私立学校の授業料はいくらぐらいなのでしょうか。当団体が支援しているシニアハイスクールの子どもたちは9人います。そのうちの8人が私立の学校に通ってます。その中でもセブ島で有名な私立のサンカルロス付属シニアハイスクールの学費は一年間で約60,000ペソ(約130,000円)です。学生はこの授業料とは別に教科書、制服、プロジェクトに必要な物などは別途で購入しなければなりません。


半年の学費が約30,000ペソ(約61,000円)です。

当団体で支援している家庭の世帯収入は、8,000ペソ(約17,000円)以下です。

子どもたちには長期的にご支援いただいている里親様がいます。DAREDEMO HEROでは、それらの寄付金を学資資金として、貯蓄しています。だからこそ、このような高額な学費の支援ができ、子どもたちに質の高い教育を受けさせることができています。

今回の新型コロナウィルス感染症の影響でサンカルロス付属シニアハイスクールではオンライン授業を行っていますが、内容は宿題やプロジェクトの指示や説明だけで、授業などをしっかりと行っていません。授業料の減額を呼びかけている親もいる中、今回教育省が発表した「授業料値上げの許可」。
今のところ、サンカルロス付属シニアハイスクールが授業料増加を行うかどうかの発表はありません。
私立学校を経営している人々は生活に苦しんでいる人々の状況を確認し、学生を苦しめない、最善の選択を取ってほしいと思います。


彼らは当団体で支援している子どもたちです。サンカルロス付属シニアハイスクールに通っています。