連日、新型コロナウイルス感染症の暗いニュースが続く中、明るいニュースをお届けします!

DAREDEMO HEROの支援の特徴

DAREDEMO HEROは、これまでTALAMBAN小学校、LUZ小学校の2校で小学3年生からのみ、新奨学生を採用してきました。

これには2つの大きな理由があります。

徹底的な道徳教育

DAREDEMO HEROが新奨学生を、小学3年生からしか採用しなかった一番大きな理由が道徳教育の徹底のためです。
私たちは「この国の未来のリーダー育成」を行っています。そのため、よく「高校生とかの優秀な子を選出してサポートしたほうが、いち早くリーダーが輩出できるのでは?」と問われることがあります。

確かに、そのほうが早くリーダーが排出されるかもしれません。そのような奨学生制度を行っている団体もたくさんあります。しかし、皆同じ問題で躓いています。

「せっかく高校に行かせてあげたのに、妊娠して退学してしまった」
「せっかく大学に行かせてあげたのに、いつの間にか勝手にやめて、家族のために働いていた」
「せっかく先生になったのに、家族だけ助けて、あとは自分でいい暮らしをしている」

などなど、要は「なぜ自分が支援を受けることができているのか」を理解せずに、ただ恩恵を受けることにより、その重要性やありがたみを感じることなく、自分勝手な判断をしてしまいます。
さらに、最終的に夢を叶えたとしても、その恩恵は自分自身やその家族でとどまってしまいます。

DAREDEMO HEROでは、必ず利他のための夢を持っている子どもだけを、新奨学生として選んでいます。
そして子どもたちは、自分や自分の家族の力だけでは、その夢をかなえることができないことを、十分に理解しています。だからこそ、私たちは子どもたちに常に「感謝の気持ち」を忘れないように、教育しています。

なぜ、いま自分がお腹いっぱいにご飯を食べて、学校に行って勉強ができているのかを、しつこいくらいに教え込みます。そして、その感謝の気持ちを、将来どのように世の中に還元してくべきかを、共に考える時間を大切にしています。

「厳しすぎるのではないか?」「子どもたちがかわいそう」
そんな批判の声を頂くこともあります。しかし、DAREDEMO HEROの厳しい教育方針を理解したうえで、親は子どもたちを託しています。子どもたちも自分の夢を叶えるために、DAREDEMO HEROに留まることを自ら選んでいるのです。

きめ細やかな支援

DAREDEMO HEROが地域を限定して支援を行っているのは、きめ細やかな個別支援を心がているからです。
現在のロックダウン下でも、週に最低1回は、各子どもたちの家庭に訪問し、生活費の支給や宿題の配布、学習サポートなどを行っています。

平常時でも、子どもたちが放課後に、数日間HERO’S HOUSEにやってこなければ、すぐに保護者に連絡を取り、何か問題がないか確認を取ります。毎日の昼食も、スタッフが一緒に食べて、食欲がないようであればすぐに声をかけ、何か悩み事などがないか、じっくりと話をします。

支援地区があまりにも広すぎると、現状のスタッフの体制では、このようなきめ細やかな支援を行うことができません。そのため、TALAMBANとLUZの2か所に支援地区を絞り、活動を行ってきました。

もっと多くの子どもたちにチャンスを!

しかし、私たちは常々「もっと多くの子どもたちにチャンスを与えたい!」と思っています。今回、今井記念海外協力基金様のご支援を受け、新たな挑戦を始めました。

新型コロナウイルス感染症による、ロックダウンが始まる前に、私たちは2人の新奨学生候補を選出していました。

LUZの隣の地区に住むGRADE7の:フランシス・ジョイ

フランシスを紹介してくれたのは、私たちが定期的にボランティアに訪問していた、マザーテレサが創設したMissionaries of Charityが運営する高齢施設のシスターです。

「施設に併設するチャペルで行われる勉強会に、非常にやる気があって賢い子どもがいる。しかし、家庭が貧困すぎて学校に行けない日も多く、今年もこのままだと留年してしまうかもしれない」

という話でした。さっそくフランシスの家を訪問すると、病気で車いす生活をするお母さんと、寝たきりのおばあさんが、土間しかない狭い家で生活していました。父親は家族を捨ててどこかに行ってしまったそうです。

モニタリングの時期を設けて、正式に採用するかどうかを判断しようとしていたところ、ロックダウンが始まってしまいました。さらに悲しいことに、ロックダウンがスタートされ、初めて彼の家に物資を配布しに行ったその夜、車いすの母親に代わって彼の世話をしてくれていたおばあちゃんが急死しました。

そのような状況の中でも、フランシスは私たちから出された宿題を、しっかりとこなし、さらに亡くなったおばあさんに代わって、お母さんの世話もしています。幸い、フランシスの家は、HERO’S HOUSE2に歩いて通える場所にあります。さらに、ロックダウン中の彼の姿を見て、道徳心にも問題がありません。将来は消防士になって人々の命を助けたいと言っています。

そんな彼を、DAREDEMO HEROで支援をしていくことに決めました。


フランシスの家に行くまでの細い道

セブ市の隣の市に住むシニアハイスクール生:エンジェル

エンジェルを紹介してくれたのは、ワールドビジョンという世界的NPO団体のセブ支長です。
とあるイベントでお互いの活動を話す中で「ワールドビジョンのような大きな団体だからできる支援もあるけれども、大きな団体がゆえに個人の判断で支援を必要としている子どもたちを助けることができないことが悲しい」というお話を聞きました。

そして、その方が今一番気にかけているのが、エンジェルの進学でした。

エンジェルは、セブ市の隣にあるマンダウエ市の公立のシニアハイスクールに通っています。高校時代から成績が良く、学校でもいつも代表に選ばれ、スピーチコンテストなどでも優秀な成績を収めています。


学校には彼女の業績をたたえる写真が飾られています。

とてもきらびやかに見える、彼女のスクールライフですが、その裏には貧困という大きな問題が隠されています。彼女の家は、幹線道路から奥まった貧困住宅地にあります。小さな家で親戚と助け合って生活しています。
彼女の父親の仕事は、警備員で月の給料は1万円程度です。そこから、姉妹の学費や生活費を支払ってしまえば、エンジェルが大学に行く費用は到底残りません。

とても優秀で意志の強いエンジェルですが、せっかくのその才能も、このままでは「貧困」によって消されてしまいます。モニタリングの期間、彼女の人柄をよく知ることができました。これまでにも様々なボランティア活動に取り組んでおり、将来はたくさんの人を助けることができる医者になりたいと言っています。

そんな彼女を、DAREDEMO HEROで支援をしていくことに決めました。


水道のない彼女の家で、井戸から水をくむのは彼女の仕事です

貧困の苦しみを知る子どもたちを未来のリーダーに!

今回、2名の新奨学生を採用しましたが、セブだけでもまだまだ2人のように、才能があっても貧困がゆえに夢を叶えることができない子どもたちが、たくさんいます。

このロックダウン下で、政府の判断に翻弄され、更なる貧困に苦しめられている子どもたちがたくさんいます。子どもたちは、おなか一杯ご飯を食べることができず、教育の機会を奪われています。

この苦しみを経験したからこそ、この状況を変えたい!と思う子どもたちが将来出てくるはずです。そんな子どもたちを、DAREDEMO HEROではこれからも見つけ出し、未来のリーダーとなるよう支援していきたいと思っています。

DAREDEMO HEROでは、1人1人の子どもたちの未来を支える里親支援を行っています。
里親会員制度の詳細は「こちら」をご覧ください。

現在、新奨学生の2人には里親様がおりません。2人の未来を応援して下さる里親様を現在募集中です。よろしくお願いします。