異例のシニアハイスクールからのスタート!エンジェルを紹介します。

これまで新奨学生は小学3年生からのみ採用していましたが、今回新たな試みとして、支援地区以外に住む、本当にやる気のある子どもの支援をスタートしました。

▶これまでの経緯はこちらをご覧ください。

エンジェルは、2002年3月21日生まれの、シニアハイスクール2年生(日本でいう高校3年生)です。他の奨学生とは違い、シニアハイスクール1年生からDAREDEMO KIDSに仲間入りを果たし、学校も一人別の学校に通っています。彼女には誰にも負けない強い志があります。


シニアハイスクールに通る他のDAREDEMO KIDSと一緒に

必ずかなえたい夢

彼女の夢は医者になることです。彼女は幼少期から身体が弱く、肺炎やデング熱にかかって何度も大変な思いをしてきました。その度に、両親は彼女のことを病院に連れて行ってくれましたが、必要最低限の検査と処方だけで、本当に必要な治療をしてもらえませんでした。なぜなら、お金がないからです。

検査だけでもお金がかかるため、彼女が病院に行くたびに家族の生活はより悪化し、両親が寝ずに仕事をする姿を見てきました。そんな両親の姿を見て「将来、自分のような子どもが親に負担をかけることなく、必要な医療が受けられるようにしたい」と思うようになりました。

そして、医者になることで、自分を一生懸命育ててくれた親に恩返しをしたいと思っています。

学校までの悪路

彼女の住む家は、幹線道路から奥に入った貧困住宅地にあります。そこまでの道は、常に汚水がたまっており、強烈な臭いを放っています。


汚水交じりの溝で、子どもたちは遊んでいます。

彼女はこの道を毎日通って、学校に通っています。学校までは歩いて1時間以上かかります。お金があれば、ジプニーというバスに乗って登校することができますが、7ペソ(15円程度)のお金がない時には、歩いて学校に通っています。

身体が弱く、とても痩せているエンジェルにとっては、この通学は容易なものではありません。しかし、学校で学ぶことが大好きな彼女は、無遅刻無欠席で通学をしています。

いつかチャンスが巡ってくることを信じて、、、

エンジェルは、これまでに様々なスピーチコンテストや、ディベート大会で優秀な成績を収めてきました。さらに彼女の住むマンダウエ市で最も優れた生徒トップ2に選ばれたこともあります。

しかし、彼女が本当に必要としていたのは、医者になるために必要な学費を支援してくれる奨学金でした。セブにも様々な奨学金制度があり、何度も自分が選ばれずに悔しい思いをしてきました。
しかし、そのたびに「もっと努力をして、たくさんの人に私の想いを伝えなければ!」と、頑張ってきました。より多くの人々と出会うためにも、彼女は様々なチャリティーイベントや、ボランティア活動にも参加し、自分の世界を広めていきました。

やっと巡ってきたチャンス!

エンジェルをDAREDEMO HEROに紹介してくれたのは、他団体の現地代表の方でした。
その団体は、世界的に有名な大きな団体ではありますが、教育支援をメインに行っている団体ではないため、エンジェル個人を大学進学まで支援することはできません。しかし、その方は、どうしてもエンジェルにチャンスを与えたいから、ぜひ彼女に会って話を聞いてほしいと私たちに熱く訴えてきました。

ちょうどDAREDEMO HEROでは、より多くの子どもたちにチャンスを提供したいと考えていました。お互いの想いが合致し、DAREDEMO HEROはエンジェルに出会うことができました。

エンジェル自身も「これまで他の奨学生に選ばれず、悔しい思いをしてきたけど、私はDAREDEMO HEROに出会うために、今まで頑張ってきたんだと思う。だから、これからもっとがんばれる!」と話しています。

そんな彼女が、立派な医者になるまで、DAREDEMO HEROでは彼女を支援していきます。


日本語を習い始めたばかりのエンジェルは、小学生と一緒に勉強しています。