異例の小学6年生からのスタート、フランシスを紹介します。

これまで新奨学生は小学3年生からのみ採用していましたが、今回新たな試みとして、支援地区以外に住む、本当にやる気のある子どもの支援をスタートしました。

▶これまでの経緯はこちらをご覧ください。

フランシスは、2008年9月27日生まれの、新高校1年生(日本でいう中学1年生)です。他の奨学生とは違い、小学6年生からDAREDEMO KIDSの仲間入りを果たし、通っている学校も1人だけ別の学校です。
新型コロナウイルス感染症の影響で、ロックダウンになってからも、彼は家の手伝いをしながら、DAREDEMO HEROの出す課題に真剣に取り組んでいます。

将来の夢は「ヒーロー」!?

彼の将来の夢は、消防士になることです。彼の住む貧困住宅密集地は、大規模な火災が頻繁に発生します。そのたびに、命を懸けて消火活動にあたる消防士が、彼にとってあこがれのヒーローなのです。

彼のヒーローへのこだわりは、好きな教科にも現れています。彼の好きな教科は、歴史です。歴史上のヒーロー、特にフィリピンの独立運動の英雄である「ホセ・リサール」を一番尊敬しています。

▶「ホセ・リサール」については、こちらのページをご参照ください。

複雑な家庭環境

フランシスは、半身不随のお母さんと2人暮らしです。彼は、お父さんの存在を知りません。どのような背景があったのかは分かりませんが、お母さんはお父さんの話を決してしないため、彼もあえて聞くことはないそうです。

実は、DAREDEMO HEROで支援を始めた当初、足の不自由なお母さんに代わり、おばあちゃんが家事を行っていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、ロックダウンが始まり、私たちが彼の家に支援物資を届けに行ったその晩に、おばあちゃんは突然他界してしまいました。
訪問時は元気に対応してくれていたので、私たちも驚きましたが、何より彼にとって、あまりにも突然すぎることで、現実を受け止めることが難しかったようです。

しかし、彼はすぐに現実を受け止め、お母さんのために家の手伝いを始めました。

彼の支え

現在、フランシスの家の収入は、DAREDEMO HEROが渡す生活費のみです。これまで彼らを支えてくれていた親戚も、この状況下で彼らを支援することができなくなってしまいました。
また、以前はフランシスが近所のお手伝いなどをして、お金をもらっていましたが、外出が禁止されている今は、それもできなくなってしまいました。

さらに、お母さんは車いすのため家から出られず、フランシスも子ども為、外出が許されていません。そのため、必要最低限の買い物なども、自由にはできません。

このような状況の中で、今彼らを支えているのはDAREDEMO HEROです。


このような細い道を、車いすのお母さんは移動することができません

将来は自分自身がヒーローに!

彼は将来自分自身が、ヒーローになることを夢見ています。もしかすると、一度も会ったことのない父親の姿を、消防士やホセ・リサールのようなヒーローに重ね合わせているのかもしれません。
とにかく、彼にとって「HERO」という言葉は、大きな意味を持っています。

そんな彼と、私たちDAREDEO HEROが出会えたことは、偶然ではなく必然だったのだと思います。彼が将来、立派なヒーローになれるよう、これからも彼を支援していきます。