設立5年を迎えて皆様へご挨拶
2019年にNPO法人DAREDEMO HEROを設立し、お陰様で5周年を迎えることができました。
パンデミック・巨大台風など数々の試練がありましたが、皆様の温かいご支援により、
子どもたちや地域に小さな「変化」をもたらし、未来の選択肢を提供することができています。
目次
次の5年に向けた内山順子の想い
これまでの5年を振り返った内山順子の想いをまとめています。
次の5年に向けた3つのアクション
奨学生に対する支援
今年、11年続けてきた奨学生に対する支援で、初めての卒業生が誕生します。これから毎年、卒業生が排出されることで「未来のリーダー育成」のために行ってきたこの事業が、次なるステージへと進んでいきます。
当団体では、独自のリーダーシップカリキュラムを作成し、奨学生に対するリーダーシップ教育を実施しています。「未来のリーダー」とは何かを具体的に可視化し、卒業していく奨学生のブランディング化を確立していきます。
当団体の奨学生は、貧困層には決して実現できない様々な奇跡を起こしてきました。しかし、奨学生という守られた立場から社会に出た際に、厳しい現実という壁にぶち当たることは間違いありません。それでも、これまで築き上げてきた「志」を失うことなく、共に育んでくれる環境が必要です。そのような環境に求められる人材となり、卒業後の奨学生が各分野で基盤を作り、それぞれの問題を解決できる中核となって欲しいと思っています。
奨学生の中での連携が年々強固なものになっています。奨学生の中で組織された「生徒会」が円滑に機能し、奨学生同士での学びあいの場を増やしていくことで、今後の継続性が高まっていきます。卒業生も含めたDAREDEMO FAMILYの絆を深め、奨学生同士での組織運営が出来るように基盤を作っていきます。
地域支援の展望
これまで最貧困地区の人々が、今の現状の中でも自分たちの力で生きていくために必要な知識やスキルを提供するための自立支援を行ってきました。家計の収支が分からなかった人々が、収入と支出のバランスを理解し、食事は空腹を満たすためのものでしかなかった人々が、栄養バランスを考え、食事をするようになりました。
そのような意識の変化の中で「今の生活から抜け出したい」「子どもたちに高等教育を受けさせたい」という意識の高い貧困層にたくさん出会いました。しかし、現状では彼らが自分たちの力で今の生活から抜け出すことはできません。そこで、零細農家にはより専門的な農業技術を学ぶ機会を提供し、生産性の高い農業を実現します。さらに、最貧困地区に住む受益者に対して、ヘアカットやネイル、マッサージなど、手に職を付ける機会を提供し、ゴミを拾ったり墓地に関わる仕事以外でも、現金収入を得れるチャンスを与えていきたいと思っています。
また、ラーニングセンターに通う子どもたちにも、現在は小学校卒業までの支援しかできていません。今後、どうにか高校までの支援もしくは保護者が子どもたちを高校に通わせられる状態となるよう支援し、子どもたちが現状の生活から抜け出し、安定した職に就けるようにサポートしていきたいです。
DAREDEMO HEROの中心となる活動である「教育支援」の成果が見えるようになるには、まだまだ10年以上の時間が必要です。その間にもフィリピンの貧富の差は広がり、急激な経済発展から取り残された貧困層の生活は悪化の一途をたどっています。今目の前で苦しんでいる人々のために、当団体の地域支援では、世帯の収益を上げることにより、子どもたちに教育の機会を提供し、地域全体の底上げを実現していきます。
組織強化と社会との関り
NPO法人DAREDEMO HEROは、今まさに変革の時期を迎えています。これまで、目の前にある課題にがむしゃらに取り組んできましたが、この先5年間で組織の基盤を固め、現在取り組んでいる課題が解決するまで、活動を継続していく責任があります。
具体的には、日本側での事務局立ち上げのために有給常勤スタッフの雇用が必要です。そのためにも、日本での団体の認知度を広め、支援の輪を広めていく必要があります。世代交代までにはまだ時間があるように思われますが、いつ何時何があっても、今行っている活動が、課題解決前に中断するようなことがないように、次世代の育成が急がれます。
さらにフィリピンを通じて、日本に「貧困とは何か」「豊かさとは何か」「幸せとは何か」という疑問を投げかけていきたいです。日本では物質的な豊かさと、心の豊かさのバランスが崩れ始めています。自分一人で幸せになることはできません。人の幸せが自分の幸せと感じられるように。その先に、日本だけが良ければ良いということではなく、国境や人種を越えて世界中が幸せになれるような社会を作っていきたいです。
今後は積極的に、世界の現状を知ってもらうきっかけを作り、支援を通じて人の笑顔を生み出す喜びを多くの人に伝えていきたいです。
5周年記念特別企画
5周年特別基金
DAREDEMO HEROでは、次の5年に向けて「5周年特別組織強化基金」のための寄付を募集しています。
法人設立より5年が経過し、様々な波乱を乗り越えてきました。一方で子どもたちやスタッフの成長を感じています。
次の5年、DAREDEMO HEROが大きく成長していくために、基金へのご協力をお願いいたします。
DAREDEMO HEROから支援者の皆様へ表彰式
DAREDEMO HEROから支援者の皆様へ感謝を込めて表彰式を行います!
詳細は決まり次第こちらでお知らせいたします。
5周年記念特別インタビュー
DAREDEMO HERO INC.プログラムコーディネーターMAY
現地法人DAREDEMO HERO INC.のプログラムコーディネーターのMAYにインタビューを行いました。
これまでの5年を振り返り、これからの5年に向けて語り合いました!最後にはMAYからの爆弾発言も!?
現地スタッフと共に、大志を抱き突き進んでおります!
NPO法人アクション 代表 横田宗さん
マニラで30年活動されるNPO法人アクションの代表である横田宗さんとの対談を動画にまとめました!
緻密な計画に基づいたダイナミックな活動から、多くの学びと刺激をいた頂きました!
ぜひ動画をご覧ください!
DAREDEMO HERO INC.事務局青木孝嗣
DAREDEMO HEROが考える「幸せ」とは何か
奨学生へのインタビュー
奨学生によって構成されている生徒会に、これまでの5年、そしてこれからの5年について聞いてみました。
皆様からの思い出写真募集中
DAREDEMO HERO5周年記念企画!皆様からの思い出の写真を募集中です。
5年の歩みの中で、DAREDEMO HEROはたくさんの方、たくさんの子どもたちと時間をともに過ごしてきました。その思い出を是非多くの方と共有させてください。お寄せ頂いた写真は、年表などに掲載させて頂く他、イベント時の投影資料などでも活用させて頂く可能性があります。
写真使用にあたっての注意点があれば併せてお書き添えください。
皆様からのご応募お待ちしております!
支援の輪を広める「お友達紹介」
DAREDEMO HEROでは支援者の皆様も一緒にHAPPYになれる支援の形を目指しています。子どもたちの変化や成長が、皆様の喜びに繋がってくれることを願っています。
今回、SNS等での投稿用のオリジナル素材をDAREDEMO HEROが作成させていただきます。また、Zoomの背景やfacebookのプロフィール写真を変更いただくことで、DAREDEMO HEROの活動を一人でも多くの方に知っていただきたいです。喜びの連鎖が少しでも広がるように、皆様のご協力をお願いいたします。
投稿のご協力を頂ける方は、ご連絡ください。投稿に必要な素材を作成させていただきます。
info@daredemohero.com (担当:内山)
素材はこちらからダウンロードいただけます。
https://drive.google.com/drive/folders/1Im84PoEt9-ARNK2XUozDL1hbyrJovTz0?usp=sharing
里親会員募集中
DAREDEMO HEROは、未来のリーダーを育成するために、フィリピン・セブ島の貧困層から志の高い子どもたちを選抜し、彼らを奨学生として大学卒業まで支援しています。
フィリピンでの大学進学率は、まだ30%台と低迷しています。さらに、貧困層からの大学進学率となれば、10%にも満たないのが現状です。DAREDEMO HEROの里親制度は、日本のご支援者様と子どもたちの心をつなぐ、新しい支援のかたちです!
ぜひ、里親会員として当団体が支援している奨学生たちの成長を支えていただけませんか?
これまでの5年間の歩み
2019年5月9日 NPO法人DAREDEMO HERO設立。
すべての子どもたちが夢と希望を持ち、努力が正当に報われる社会を実現することをミッションとして、
「奨学生に対する支援」、「地域支援」、「文化交流」の3つのプロジェクトを実施している。
2019年 |
5月:FAMILY DAY・GWスタディーツアーを実施 |
6月:大規模火災での被災地支援として養豚プロジェクトをスタート |
「貧困地区のコミュニティファーム(DAREDEMO FARM)」が再始動 |
7月:2019年度新奨学生7名が決定 |
8月:夏のスタディーツアーを実施 |
9月:イナヤワンプロジェクトの一環として各世帯への豚の寄贈が完了 |
10月:Recognition Dayを開催 |
11月:フリーランチのメニュー栄養改善実施 |
12月:クリスマス会を開催 |
2020年 |
1月:YouTubeチャンネル開設 |
2月:KADVO(神奈川県海外ボランティア歯科医団)による無料歯科検診へ参加 |
3月:新型コロナウイルスの影響により、セブ島が封鎖(ロックダウン) |
4月:HERO’S HOUSE2周辺地区が完全隔離となる 緊急支援として食糧や日用品の配布を開始 |
5月:隔離政策が続く中、緊急支援を拡大 |
6月:奨学生に対する遠隔学習支援を本格化 |
7月:奨学生に対して緊急一時シェルターを開設 |
8月:奨学生に対してパソコン・Wi-Fiを配布 |
9月:オンラインSDGsスタディーツアーを開催 |
10月:オンライン学習サポートを開始 |
11月:メインオフィスの改修により、仮事務所に移転 |
12月:オンラインクリスマス会を開催 |
2021年 |
1月:匿名希望展(ミットタウンで開催)で子どもたちの絵画を展示販売 |
2月:新理事の宣誓式を実施 |
3月:高校生アートライター大賞英語エッセイ部門でチャリズが入賞 |
4月:貧困地区での栄養指導を行うプロジェクトを開始 ゴミ山と墓地でラーニングセンターを開設 |
5月: 5つの地区にコンピューターHUBを設置 |
6月:16か月ぶりに奨学生が対面で集う宿泊イベントを開催 |
7月:奨学生全員が進級・卒業を果たす |
8月:学習成果報告会をオンラインで開催 |
9月:現地法人DAREDEMO HERO INC.が「フィリピン政府児童福祉局の許認可」を取得 |
10月:グローバルフェスタJAPAN2021の外務省フォトコンテストでDAREDEMO HEROの写真が優秀賞を受賞 |
11月:対面授業再開に向けて公立学校の支援を実施 |
12月:ラーニングセンター合同クリスマス会を開催 |
2021年12月16日:超大型台風がセブ島を直撃し、壊滅的な被害を受ける
電気や水道など全てのインフラが止まる中で、発災直後から奨学生及び支援地区での緊急支援を実施。
2022年 |
1月:奨学生、貧困地区での台風被害緊急支援活動を実施 |
2月:メインオフィスの改修が完了し、HERO’S HOUSEが再開 |
3月:4名の新奨学生を迎える |
4月:台風後に火災で焼失したゴミ山のラーニングセンターを再建 |
5月:現地法人の第一回総会を開催 ホームページリニューアル |
6月:コロナ後初のスタディーツアーを開催 |
7月:FAMILY DAYを開催 |
8月:ラーニングセンターの子どもたちの継続支援のために、ドリームサポーター募集キャンペーンを実施 |
9月:週末の特別授業が再開 新規事業として農業再建事業が開始 |
10月:月会報が100号を迎える |
11月:「第58回 社会貢献者表彰 」を受賞 |
12月:総勢300人の大クリスマス会を開催 |
2023年 |
1月:奨学生に対する無料の昼食提供が再開 |
2月:奨学生であるマイケルが、パイロットの資格を取得するために渡米 |
3月:大規模火災支援として制服500着を被災者に配布 |
4月:April Dreamキャンペーンに参加 |
5月:セブ日本人会主催盆踊り(来場者2万人)で、和太鼓演奏に参加 |
6月:HERO’S HOUSE2の オープニングセレモニーを実施 |
7月:奨学生全員が無事に進級・進学を果たす |
8月:総勢300名が参加するFAMILY DAYを開催 |
9月:里親募集キャンペーンを実施し、目標の300口を達成 新奨学生7名を迎える |
10月:ラプラプのゴミ山にあるラーニングセンターが完成 |
11月:第2回国際栄養カンファレンスを開催 |
12月:合同クリスマス会を開催 |
2024年 |
1月:奨学生・3つのラーニングセンターの子どもたちが「ホーリー・スリー・キングス・デイ」のイベントに参加 |
2月:ラーニングセンターの子どもたちを対象に、歯科検診を実施 |
3月:カレタ墓地ラーニングセンター開設 |
4月:5年ぶりとなる日本研修旅行を実施 |