ラーニングセンターに通う91人の子どもたちの夢を応援する、ドリームサポーターを募集!
DAREDEMO HEROでは、ゴミ山や墓地になどの最貧困地区に住む子どもたちに学びの機会を提供するため、ラーニングセンターを運営しています。
他人の遺体の眠る棺の上で生きる子どもたち、ゴミの中から食べ物を探さなければ生きていけない子どもたちは、私たちの支援がなければ学校に通い続けることができません。
彼らが将来、今の生活を抜け出し、尊厳のある生活を送るためには、最低でも高校を卒業する必要があります。高校を卒業するまで学ぶ機会を得られるように、300人のドリームサポーターからのご支援を必要としています。皆様からのご支援をお願いいたします。
ドリームサポーター
- 現在167 人
- 目標300人
あと133人で達成!
ラーニングセンターとは
DAREDEMO HEROでは、現在イナヤワン・ゴミ山、カレタ墓地、ラプラプ・ゴミ山の3か所でラーニングセンターを運営しています。
セブ市では、2020年3月から約2年半、一度も対面授業が再開されず、最貧困地区に住む子どもたちは、長期間、学びに機会を奪われてしまいました。同じセブでも、中間層もしくは富裕層の子どもたちはオンラインで勉強をする機会があり、教育の格差がさらに広がりました。
DAREDEMO HEROでは、ラーニングセンターを開設し、教員資格のあるスタッフを採用し、子どもたちに学びの機会を提供しています。
開設時には、ほとんどの子どもたちが自分の名前すら書けませんでしたが、今は簡単な英単語や算数の問題も分かるようになりました。
今では「勉強が楽しい!」「もっと勉強がしたい!」という声が聞こえるようになりました。
勉強する機会や環境を失う最貧困地区の子どもたち
■平均月収は2万円以下
フィリピンの貧困層の1世帯の平均月収は、約16,000円です。年間約20万円以下で家族全員が暮らしていかなければなりません。
いわゆるその日暮らしをしている貧困層は、その日稼いだお金で、その日必要な物を購入しています。病気や災害などで急な出費が必要な際には、貯蓄がないため、周囲からお金を借りるしかなく、その利子に苦しむ貧困層も多いです。
最貧困地区では、貧困がゆえに学校に行けない子どもや、家族のために仕事をしなければいけない子どもたちもいます。そのため貧困の連鎖が続いてしまうのです。
■極端に偏った栄養状況
貧困層の栄養改善策を提案するために、食の実態調査を進めています。
調査を進めていく中で、貧困層の食に関する深刻な状況が見えてきました。食事の多くが、炭水化物+炭水化物の組み合わせで、炭水化物・脂質・たんぱく質のバランスが極端に偏っています。
炭水化物(糖質)を食べれば、急激に血糖値が上がり、満腹感を感じることができます。しかし、同時にインスリンが出てしまうため、その後急激な血糖値の低下が起こります。そのためか、フィリピン人の貧困層の多くが、少しお腹がすくと「頭が痛くなる」「集中力がなくなる」「イライラする」などの低血糖の症状が出ます。
フィリピンでは糖尿病が死因の5位にランクインするほど深刻な問題です。さらに最近では子どもの糖尿病が大きな問題となっています。
貧困層の多くは、糖尿病を発症しても、必要な医療を受けることができないため、症状が重篤化してしまうリスクが非常に高いです。
子どもたちの夢の実現のためにも、しっかりと勉強に集中できる健全な肉体が必要です。そのためには小さなころから、栄養バランスのとれた食事は不可欠です。
DAREDEMO HEROが設置するラーニングセンター
イナヤワン ラーニングセンター
イナヤワン地区はセブ市郊外の高級ショッピングモールをさらに進んだ場所に位置し、そこにはセブでも有数のゴミ山があります。
セブ市唯一の廃棄物最終処分場として使われたイナヤワンゴミ山は、2016年12月に完全閉鎖されましたが、現在でも一時保管所として毎日大量のゴミが運ばれています。
ゴミで溢れたゴミ山周辺には大きな集落があり、悪臭が漂う中で現在もたくさんの人が暮らしています。
ここに暮らす人々の多くがゴミにかかわる仕事をしています。1日中ゴミにまみれて仕事をしても、1日数百円しか稼ぐことができません。
子どもたちの中には、貧困がゆえに学校に行けない子どもたちがたくさんいます。さらに、教育に理解のない親は、学校に行くよりも家の手伝いをさせようとします。
イナヤワンラーニングセンターは、設立時、2年前の火災で焼失してしまったチャペルを修復した場所に開設しました。しかし、今年の1月にまたしても近隣で発生した火災により全焼してしまい、現在は、居住エリアの中に新たにセンターを建設し、運営しています。
現在は、コミュニティーセンターとして、子どもたちだけでなく地域の人々に愛されるセンターになっています。
カレタ ラーニングセンター
推定15,000人の遺体と100の家族が暮らす、セブ市最大の墓地と呼ばれるカレタ墓地。
この墓地は、死者のための場所であると同時に、この地に生きる人々の生活を支える場所でもあります。
ここでは、墓参客に花やローソクを売ったり、墓石を掘ったり、墓を管理して生計を立てている人々が住んでいます。
住民が「家」として使っているお墓の所有者は、月に約70円~450円程度の賃金を住民に支払い、お墓の管理を依頼しています。しかし、これらの賃金ですらまともに支払われないケースもあります。
長年この地区には水道がなく、生活用水はお墓の外から購入しなければなりません。また、使用している電気は、ほとんどが違法な盗電によるものです。トイレもなく、ゴミは空き地に放置されています。
多くの墓地が不衛生な状況にあり、様々な感染症が人々の生活を脅かしています。
そのような過酷な環境でも、ここに住む人々は、代々お墓に関係する仕事で生計を立てているため、墓地を出て生活することができません。
現在、お墓の中にテントを設けて、教室として利用しています。
ラプラプ ラーニングセンター
ラプラプ市のゴミ山は、国際空港があり、セブの中でも高級リゾートホテルが立ち並ぶマクタン島にあります。ほとんどの観光客は、空港から直接リゾートエリアに移動するため、その間にゴミ山や最貧困地区が存在することを知る由がありません。
しかし、そういったリゾートホテルから出た大量のゴミが運び込まれ、そのゴミを拾って生活している人々が存在することは紛れもない事実です。
ラプラプ市のゴミ山にもゴミを拾って生計を立てているスカベンジャーの人々が多くいます。彼らは、ゴミ山の上や周辺に簡易的な家を作って生活をしています。
ゴミ山はゴミが積み重なっているだけのため、足元は非常に悪く、一歩踏み間違えればゴミの中に体が埋まってしまう危険があります。
貧困地区では、子どもたちが裸、もしくは上下どちらかだけ着用している状態で生活をしている光景がよく見られます。しかし、周りにたくさんのゴミがあり、時にはガラスなども混ざっているためとても危険です。
2023年にコミュニティー内に教室を建設し、現在は子どもたちの学びの場、地域の人々の憩いの場として親しまれています。
ラーニングセンターに通う子どもたちに必要な支援
ゴミ山にはゴミ山の、墓地には墓地の課題がありますが、DAREDEMO HEROはラーニングセンターに通う子どもたちに大きく以下のような支援を行います。
■制服と学用品の購入
フィリピンの公立学校は授業料は無料ですが、制服や学用品は各自購入する必要があります。
学校に通い続けるために必要な一式を購入するには、一人あたり約5,000円の費用が必要です。
■軽食やお米の提供と保護者への教育
子どもたちが勉強に集中する環境をつくるため、栄養バランスのとれた食事の提供が必要です。
ラーニングセンターに通う子どもたちへの軽食やお米の提供だけでなく、保護者への栄養指導にも取り組んでいます。
■子どもたちの歯科医療
貧困層の子どもたちは虫歯が痛くても治療をすることも痛み止めの薬を飲むこともできません。小さいころから当たり前に歯を磨いてきた私たちとは違い、貧困層の子どもたちにとって歯磨きは新しい習慣です。
DAREDEMO HEROでは、ラーニングセンターに通う子どもたちに歯磨き指導や歯科治療、歯科検診を行っています。
1,000円のご寄付でできること
- ラーニングセンターに通う子ども1人に一か月軽食を提供できます。
- ラーニングセンターに通う子どもたちが、学校に通うための文房具一式を購入できます。
- 最貧困地区で30名に対して炊き出しができます。
- 10キロ(約2週間分)のお米を貧困層に届けることができます。
- 最貧困地区の子どもたちの歯科治療(抜歯一本)が可能です。
DAREDEMOHEROが願うこと
私たちが願うことは、学びたいという意欲のある子どもたちに、学びの機会が与えられる世の中を作ることです。これが実現すれば、この国は自分たちの力で貧困問題を解決することができるはずです。貧困でも、意欲のある子どもたちに教育の機会を与え、彼らの「声」を大きくしていくことが重要です。
そのためには、子どもたちが最低限の教育を受ける必要があります。
学校に通うためには、制服や体操着、通学靴やバック、文房具など必要なものがたくさんあります。子どもたちが学校に通い続けるために、それらの購入費用として1人あたり5,000円の費用が必要です。
そのために現在、ドリームサポーターを募集しています!また、制服や学用品の提供だけでなく、子どもたちが安心して通学を続けるために、皆様の継続的なご支援が必要です。
私たちの力だけで出来ることは限られています!皆様のお力をお借りし、子どもたちに学びの機会と、将来への可能性を提供していきたいです!よろしくお願いします。
今後のラーニングセンター
これまでは資金の関係上、小学校卒業までの支援しかできませんでしたが、今後は高校卒業までの支援を決定しました。彼らは、決して学業成績が優秀な子ども達ばかりではありません。しかしながら、自分たちの力で家族や地域を良くしていきたいという強い想いを持っています。彼らの今後の成長がとても楽しみです!