日本では考えられないフィリピン流ハロウィンの過ごし方!!あの大きなお墓はこのためにあったのです!!
子供たちの休暇の過ごし方
現在子供たちは、1週間のセメスターブレイク(休暇)中です。学校がお休みでも、DAREDEMO HEROの週末特別授業は通常通り開催しています。そこで、子供たちにこの休暇の過ごし方を聞いてみました。すると、たくさんの子供たちが
「お墓の掃除をしてきた」
との答え。そうです! フィリピンのハロウィンは、家族みんなでお墓で過ごすんです!!
フィリピンのお墓事情
貧富の差の激しいフィリピンでは、お墓に至ってもその差が歴然です。
富裕層のお墓は、まるでお城のような3階建てエアコン付きのものもあり、かたや貧困層のお墓はコインロッカーのように積み上げられた小さなスペースのみです。
ちなみに、90%以上がキリスト教徒のフィリピンでは、通常火葬は行われず、土葬でご遺体を埋葬します。そのため、広い敷地が必要になるのですが、都会にはそのような土地がありません。そのため貧困層のお墓では、棺を土に埋めるのではなく、何段にも重ねて置かれています。半面、富裕層は棺を並べるに充分すぎる大きなお墓がありますので、お墓の中に整然と棺が並べられています。
まるでピクニック会場!?
11月1日は万聖節(All Saints’ Day)という国民の祝日です。フィリピンでは10月31日、亡くなった先祖の魂が家族のもとに戻ってくると信じられています。そして、11月2日にその魂はまた天国へと帰っていきます。そのため、10月31日から11月1日は、家族みんなで集まってお墓で過ごすのが習わしです。
そのため、お墓はさながらピクニック会場のようになります。なんと!!フィリピンNo.1ファーストフードの「JolliBee」や「ケンタッキー・フライド・チキン」の出店まで並ぶんです!!
個性が光るフラワーアレンジメント
この日に向けて、富裕層は惜しみなくお金を使い、お墓の飾り付けを行います。日本と違い、フィリピンのお墓には色とりどり様々なお花が使われます。そこには、故人を偲ぶ想いの蔭に、富裕層のプライドが垣間見れます。
さらに、各お墓にレチョン(豚の丸焼き)など食べきれないほどのご馳走が並び、家族みんなで夜通し食べたり飲んだりとパーティーは続くのです。
このように、フィリピンでは日本とは全く違うスタイルで、ハロウィンを過ごします。このイベントを理解する中でも、やはりフィリピン人の「家族愛」の強さを感じます。そして、同時にやっぱりフィリピン人は「イベントが大好き」なのだと痛感しました。