フィリピンの物価というと日本よりも安いものが多いイメージですが、日々の生活に欠かせない電気は日本よりも値段が高いのです。

アジアで1番電気代が高い国

なんとフィリピンはアジアで1番電気代が高い国と言われています。使い方によっては日本よりも高くなることも。1kwhあたりの値段を比べると、日本では21〜22円ですが、フィリピンでは日本円にして約24〜25円というデータもあります。なぜフィリピンで電気が高額なのか、主に3つの理由が挙げられます。

独占産業

フィリピンでは電力部門は民間企業が担当しています。その中で発電・送電・配電とさらに部門が分かれているのですが、現状として大手財閥系の企業がそのそれぞれをほぼ独占していることもあってなかなか価格競争が生じません。もちろん政府は法を整備して競争原理を導入しようとしていますが、なかなか難しいのが現実です。

他人の分も支払わなければならない・・・?

電気代が高額なため、盗電が多いことがこの国の問題の一つです。もちろん、これは電力会社にとっては損失であるため、電気代を支払っている人たちから盗電された分の料金を徴収しています。真面目に支払っている人が損をしてしまう、この構図がより盗電する人を増やす原因になってしまっているような気がしますが・・・

消費税が高い

日本での消費税は、フィリピンではVAT(Value Added Tax)と呼ばれています。これは日本語だと付加価値税というものなのですが税率が12%と日本と比べると割高です。電気代そもそもの値段に増してこれにかかる税金も高額な電気代の理由となっています。

盗電問題

先ほど少し述べた盗電ですが、実は他人にお金の面で負担をかけてしまうだけではなく、より深刻な問題の原因ともなっています。
それが、火災です。盗電をするの配線等は業者に頼むわけではなく素人によるもの。そのために漏電やショートを起こす危険性もあり、それがさらに火災につながってしまうことがあります
HERO’S HOUSE2の隣にある貧困地区、ルズ地区でも盗電が問題になり、対策としてより高い位置に電線をかけるような対策をとっています。


ルズ地区の電線の様子。このように絡まってしまっている電線は見るからに危険です。

盗電が多いのは、電気代を払う余裕のない貧困地区です。貧困地区の家はそのほとんどが木や竹など燃えやすい素材で作られています。そのため1度貧困地区で火災が発生してしまうと一気に燃え広がり、数百世帯の大規模火災となってしまいます。。私たちはこのような大規模火災が発生した際には、いち早く緊急支援活動を行っています。(詳しくはこちら

日本人からしても高いフィリピンの電気代ですが、私たちが思うのは「節約しなきゃ。」それだけですよね。その一方、私たちよりもっと少ないお金で暮らしているフィリピンの貧困層にとってはこの高額な電気代は死活問題です。今の状態からさらに悪くならないよう、何か手をうたなければいけない問題です。