DAREDEMO HEROでは奨学生58名に対する、大学卒業までの徹底した教育支援に加え、最貧困地区に住むより多くの子どもたちに「学びの機会」を提供するためのラーニングセンターを運営しています。
目次
フィリピンの教育の現状
フィリピンでは、新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、約3年にわたって対面授業が全面禁止されていました。そんな中でも、私立の学校に通う富裕層は、しっかりとしたオンライン授業を受けることが出来ていましたが、貧困層は学びの機会を長期に渡り奪われた状態にありました。
貧困地区の現状
約3年間学校に通うことができなかった子どもたちは、それぞれの学年や年齢に合った学力を身に着けておらず、学校が再開した後も、なかなか授業についていくことができません。貧困地区では、保護者や周囲の大人も、読み書きや計算ができないため、周囲の大人に勉強を教えてもらうことは非常に難しいです。
今、子どもたちに必要な支援
今、子どもたちには学びの場が必要です!
テーブルも椅子もない家に住む子どもたちには、椅子に座って学べる環境が必要です。
分からないことを聞く大人が周囲にいない子どもたちには、いつでも質問ができる先生が必要です。
DAREDEMO HEROではそれらを子どもたちに提供し、もう一度「学ぶ喜び」を子どもたちに感じてほしいと思っています!
DAREDEMO ラーニングセンター設立!
これまで、DAREDEMO HEROで継続支援を行ってきた、ゴミ山のあるイナヤワン地区とラプラプ地区、カレタ墓地の3か所に、DAREDEMO ラーニングセンター設立しました!
イナヤワンラーニングセンター
イナヤワンラーニングセンターは、ゴミ山の目の前の集落の中にあります。子どもたちの学びの場としてだけではなく、中学校を卒業できなかった大人の学びの場、当団体のその他の地域支援のセミナー会場としても使われており、地域の憩いの場となっています。
カレタ墓地ラーニングセンター
以前は、有志の方のお墓の一角を借りて授業を行っていましたが、現在はその場所が使えなくなってしまったため、場所を転々と移動しながら、青空教室で授業を行っています。
ご遺体の眠った棺を、勉強机として使っているこの現状から1日も早く脱し、子どもたちに勉強に適した教室を建ててあげたいです。
ラプラプ地区ラーニングセンター
1年以上、民家の軒先を借りて授業を行ってきたラプラプ地区のラーニングセンターですが、2023年10月に念願の教室を建設することができました。
勉強だけではない様々な機会の提供
ラーニングセンターに通う子どもたちは、これまで非常に限られてた小さな世界で生きてきました。そのため、自分が生まれ育った最貧困地区が子どもたちの全てになってしまいます。DAREDEMO HEROでは、勉強以外にも様々な機会を子どもたちに提供しています。
DAREDEMO HEROが願うこと
私たちが願うことは、
学びたいという意欲のある子どもたちに、学びの機会が与えられる世の中を作ること
です。
これが実現すれば、この国は自分たちで貧困問題を解決できるはずです。貧困でも、意欲のある子どもたちに教育の機会を与え、彼らの「声」を大きくしていくことが重要です。
そのために、DAREDEMO HEROは活動しています。
これらの活動にご支援、ご協力いただいております皆様に、改めて心より感謝申し上げます。ただ、私たちの力だけで出来ることは限られています!引き続き、皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。