今回は、カレタ墓地のラーニングセンターで行った創作アクティビティを通して、そこで過ごす子どもたちの様子をお届けします。
カレタ墓地で暮らす子どもたちは、さまざまな環境の中で毎日を過ごしています。そんな子どもたちにとって、ラーニングセンターは学校の勉強をする場所であるだけでなく、友達と一緒に活動したり、自分の考えを表現したり、新しいことに挑戦したりする場所でもあります。
今回行ったのは、「みんなでつくるオリジナル桃太郎!」という創作アクティビティです。日本の昔話「桃太郎」をもとに、フィリピンらしい要素を取り入れながら、子どもたち自身で自由に物語をつくってもらいました。
アクティビティの内容
活動では、まず物語の場面が描かれた5枚のイラストをグループごとに配りました。子どもたちは、グループのメンバーと相談しながらイラストを自由に並べ替え、その絵に沿ってオリジナルのストーリーを考えていきます。さらに、5枚のうち1枚は白紙。「この物語にこんな場面を加えたい!」と思ったシーンを、子どもたち自身で考えて描いてもらいました。すると、桃太郎ならぬ「パイナップル太郎」が世界を冒険しに出かける物語や、最後には鬼とパイナップル太郎がコミュニケーションを通して仲直りする物語など、子どもたちの想像力からさまざまなストーリーが生まれました。


子どもたちの様子
今回参加したのは、小学校低学年から高校生までの子どもたちです。年齢の異なる子どもたちが同じグループになり、一緒にひとつの物語をつくりました。
高校生たちは、小さな子どもたちに声をかけながら活動を進め、グループをまとめる役割も担ってくれました。一方で、「自分はこうしたい!」と自分の考えを伝えることに夢中になる子や、「何をしたらいいの?」と戸惑う子も。グループで役割を分担し、相談しながらひとつのものを完成させることは、子どもたちにとって簡単なことではありません。それでも、少しずつ声を掛け合いながら活動を進め、最後まで全員が一緒に取り組みました。
完成した後は、各グループが英語でストーリーを発表。緊張した様子も見られ、ビサヤ語(現地で使われている言葉)に頼る場面もありましたが、自分たちで考えた物語を一生懸命伝えていました。そして印象的だったのは、自分たちの発表だけでなく、他のグループがどんな物語を作ったのかを楽しそうに聞いていたことです。友達の発表に耳を傾け、笑ったり驚いたりしながら、一緒に活動を楽しむ姿が見られました。


振り返って
今回の活動では、グループでの活動をスムーズに進めることや、それぞれの子どもたちに役割を持ってもらうことなど、難しい場面もありました。それでも、子どもたちは約3時間にわたって同じ場所で活動を続け、物語を考え、絵を描き、最後にはみんなの前で発表するところまでやり遂げました。活動後のアンケートには、「またやりたい!」という声も。
ひとつの活動に長い時間取り組みながら、友達と一緒に考え、自分のアイデアを形にし、それをみんなの前で伝える。今回のアクティビティでは、そんな子どもたちの姿を見ることができました。
ラーニングセンターでは、こうした日々の活動を通して、子どもたちが友達と関わり、自分の考えを表現し、新しいことに挑戦する機会をつくっています。これからも、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを大切にしながら、さまざまな活動を届けていきます。




