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【卒業報告】不安や挫折を乗り越えて。セカンデル、看護学部を卒業しました

【卒業報告】不安や挫折を乗り越えて。セカンデル、看護学部を卒業しました
公開日:

セカンデル、看護学部を卒業しました

いつもDAREDEMO HEROの活動、そして子どもたちへのご支援を心より感謝申し上げます。

今回は、小学3年生の頃からDAREDEMO HEROの奨学生として歩んできたセカンデル(SECONDEL C. BORRES)の大学卒業についてご報告いたします!

セカンデルは先日、セブ・バニラド校(University of Cebu-Banilad Campus)の看護学部(BS Nursing)を無事に卒業し、念願の学士号を取得しました。

しかし、彼女のここまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。

途中で味わった大きな挫折、葛藤、そしてそれを克服して掴み取った卒業までの歩みをご紹介します。

4人兄妹の次女として。家計の厳しさと幼少期の夢

セカンデルは4人きょうだいの2番目(次女)として育ちました。

父親は病院で医療記録係の仕事をし、母親は遠くの農地で作物を育てて市場で販売しながら家計を支えていました。しかし、父親の心臓病の治療費などもあり、家族全員の生活費と教育費をまかなうことは容易ではありませんでした。

小学生の頃のセカンデルは、英語が好きで、歌やダンスを楽しむ少女でした。当時は「ファッションデザイナーになりたい」という夢を描いていましたが、セカンデルが小学3年生の時に妹も学校に通い始めたことで、家庭の経済的負担はさらに大きくなりました。

「このまま学校に通い続けられるのだろうか」という不安の中、DAREDEMO HEROの奨学生として選ばれたことで、彼女は学業を継続することができました。`

右は同じく奨学生の妹のネスパーです

セカンデルの住む地域

2017年の日本体験と、芽生えた「医療への情熱」

DAREDEMO HEROでの支援を通じて、セカンデルの視野は世界へと広がっていきました。

特に大きな転機となったのが、「2017年の日本研修旅行」です。 当時まだ高校生だったセカンデルにとって、初めて飛行機に乗り、海外の文化や人々に触れた経験は一生の宝物となりました。「自分もいつか広い世界で、人の役に立つ仕事がしたい」という想いが胸に芽生えた瞬間でもありました。

高校を優秀な成績で卒業した彼女は、幼い頃から関心のあった医療の道へ進むことを決意します。

直面した大きな挫折と、1年間の休学

大学進学後、セカンデルは大きな壁にぶつかります。

最初は臨床検査学科(MedTech)に入学したものの、環境の変化やパンデミックによる環境の激変、さらには母親の事故など様々な不運が重なり、激しい不安症状とストレスに襲われてしまいました。

「人混みの中にいると耐えられない」「外に出るのが怖い」といった症状に悩まされ、彼女は大学を1年間休学せざるを得なくなりました。

一時は「もう復学できないかもしれない」という強い絶望感に包まれましたが、DAREDEMO HEROのスタッフやソーシャルワーカーによる丁寧なメンタルケア、そして「何があっても自分を信じる」という支援者様や家族の温かい支えを受け、彼女は少しずつ心を取り戻していきました。

そして「人々の命と心を救う看護師になりたい」という本当の夢を見つけ、看護学部(BS Nursing)へと再スタートを切ったのです。

挫折を経験したからこそ、寄り添える看護師へ

復学後のセカンデルは、かつての弱さを乗り越え、驚くほどの強さと自信を身につけていきました。

現在では、看護学を学ぶ年下の奨学生たちの相談に乗り、「どんなに苦しくても、あなたは絶対に目標を達成できる」と励ます、頼れるお姉さんとして存在感を発揮しています。

痛みや悩みを抱える人の気持ちに寄り添える彼女の優しさは、これから看護師として現場に立つ上でも、大きな強みとなっていきます。

看護学部を卒業した現在のセカンデルのロードマップ

大学卒業という一つの節目を迎えたセカンデルは、看護師としてのキャリアに向けて次のようなステップを進んでいきます。

  • 看護師国家試験(PNLE)の合格: 現在は試験合格に向けて復習(レビュー)期間に入っており、勉強に全力を注ぐ。
  • 病院での実務経験と自立: ライセンス取得後は現場で経験を積み、専門性を高めると同時に、自分の力で家族を支えられるようになる。
  • 海外での看護師としての挑戦: 将来的には海外で働き、さらに見聞や視野を広げる。
  • 社会への恩返し: 経済的・専門的に自立を果たした後は、かつての自分と同じように困難な境遇にいる子どもたちや、DAREDEMO HEROへ還元していく

支援者の皆さまへ:セカンデルからのメッセージ

一度立ち止まり、挫折を乗り越えて卒業を迎えたセカンデルから、皆さまへの感謝の言葉が届いています。

「まだ幼く、自分の人生がこれからどうなるのかも分からなかった頃から、私を信じて支えてくださり、本当にありがとうございます。

皆さまのご支援があったからこそ、私は学び続け、無事に学業を修了することができました。また、思いもよらなかった機会や経験に恵まれ、夢や目標の実現に一歩近づくことができました。

皆さまの温かいご支援は、単なる経済的な援助にとどまりませんでした。さまざまな機会や経験、励まし、そして自分自身を信じる自信を与えてくださいました。そのご厚意は、私の人生にいつまでも残る大きな影響を与えてくれました。

いつか、皆さまからいただいたご支援に恩返しをし、かつて皆さまが私を助けてくださったように、今度は私が誰かを支えられる人になりたいと思っています。

私の人生の歩みの中で皆さまと出会い、今の私へと導いてくださったことに、心から感謝しています。」

Thank you for believing in me even when I was still young and did not know where life would take me. Because of your support, I was able to continue and finish my studies, experience opportunities I never thought I would have, and become one step closer to achieving my goals. Your generosity has made a lasting impact on my life and has given me more than just financial assistance; it gave me opportunities, experiences, encouragement, and the confidence to believe in myself. I hope that one day, I can make your support meaningful by giving back and helping others in the same way you helped me. I will always be grateful that you became part of my journey and helped me reach this point in my life.

最後に

セカンデルにとってDAREDEMO HEROは、単なる奨学金制度を超えて「温かい家族」であり、傷ついた心を癒やして再び立ち上がるための「希望の土台」でした。

不安に押しつぶされそうになりながらも、見事に立ち上がり、看護学士の学位を手にしたセカンデル。挫折の痛感を知る彼女だからこそ、これから出会う多くの患者さんの心に寄り添える、深みのある看護師になれると信じています。

DAREDEMO HEROは、国家試験へ挑み、医療の道へ羽ばたくセカンデルをこれからも全力で応援してまいります!

皆さまもぜひ、彼女の新しい挑戦を温かく見守っていただけますと幸いです。

13年間の歩みを支えてくださった皆さまへ

セカンデルが数々の困難や心の葛藤を乗り越え、こうして大学卒業という大きな節目を迎えることができたのは、決して一人だけの力ではありません。

あきらめずに学業と自分自身に向き合い続けたセカンデル本人の強い努力。 彼女の心に寄り添い、立ち止まった時も諦めずに伴走し続けたDAREDEMO HEROのスタッフ。 そして何より、小学3年生からの長きにわたり、遠く日本から温かい愛情とご支援を送り続けてくださった里親の皆さま、支援者の皆さまの存在があったからこそです。

教育を受ける機会を得たこと。 日本という新しい世界に触れ、視野を広げられたこと。 そして「自分を信じて前へ進む強さ」を手に入れられたこと。

皆さまが注いでくださった温かいご支援と励ましは、セカンデルの人生を大きく変える確かな力となりました。これまでセカンデルの成長を見守り、支えてくださった皆さまに、団体一同、心より深く感謝申し上げます。

DAREDEMO HEROは、これからもセカンデルの新たな挑戦を全力で応援してまいります。 国家試験の突破、そして患者さんの心に寄り添う看護師になるという次なる目標に向かって進むセカンデルを、これからも温かく見守っていただけますと幸いです。

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