どんな時でも笑っているフィリピン人。辛い時、悲しい時、どんな時でも笑顔なフィリピン人。その裏側には色々なことが隠されていました。
街中に広がる笑顔
フィリピン人はとても愛嬌が良く、フレンドリーでいつも笑顔です。道端を歩いていると、「Hi!」や「Hello!」 と気軽に声をかけてきたり、ショッピングモールやレストランで従業員やお客さんと目が合うと笑顔で返してくれます。ちなみにフィリピン人がよくやるのが、眉毛を動かして返事を返すことです。例えば、私の方から「Hi!」と声をかけると何も言わず笑顔で、眉毛を上にあげ返事を返すことがあります。
笑顔の秘密
フィリピンでは人口の9割がキリスト教です。その教えの中には利他精神という考えがあります。意味は、「自らを他人に捧げ他人に前向きな影響を与える、そして自分も他人から前向きな行動や感情を受け取る」という考えです。何事も自分が他人にしてもらいたいことは相手にも同じようにするという、キリスト教の考えの1つです。そのため、フィリピン人は、辛い時や悲しい時こそ周りの人々により笑顔を振りまき、そして周りの人々から自分自身、エネルギーを貰っています。貧困地区で大規模火災が起きた直後も、人々は悲しい顔を見せず、笑顔でした。彼らの生活がより不便になったにも関わらず、決して泣いたり辛い顔をせず私達に笑顔を振りまいてくれました。火災地区へ食事の配給へ行くたび、逆に私が彼らから沢山のエネルギーを貰っています。
キリスト教を深く信仰するフィリピン人
キリスト教の教えの1つに「汝の隣人を愛せよ」という言葉があります。その意味は、「自分を愛するように隣人も愛しなさい」ということです。その教えから、フィリピン人は他の国と比べとてもフレンドリーです。特に貧困層の人々は、他のフィリピン人に比べ不自由な生活をしていますが、隣人とお互いに協力し助け合いながら生活を送っています。
DAREDEMO KIDSの笑顔に隠された裏側
DAREDEMO KIDSの中には家庭環境が複雑な子がいます。父を亡くし母子家庭の子や、両親がいなく祖父母に育ててもらっている子など様々です。他の子ども達とは異なる家庭環境でありながらも、DARADEMO KIDSは辛い顔を見せず、弱音など吐きません。むしろ私よりも元気がありいつも笑顔です。
私達の支援している子ども達は全員大きな夢を持っています。その夢を叶えるべく、日々勉強を重ね、成長を遂げています。そして将来子ども達の中からこの国のリーダーを作り貧困問題の根本的な解決に向けこれからも頑張ります!!
番外編
ある日、タクシーの乗った際にフィリピン人男性から聞いたお話しです。彼は日本で働いていた経験があり日本語が流暢に話せました。彼の話すストーリーに私は少し悲しい気持ちになりましたが、彼はそれを笑顔で話し笑い話にしたのでとても驚きました。
悲しい話を笑顔で話す
彼は数年間日本で働いていました。その理由が、彼の母が酷い病気で病院へ行くお金が無かったため自分が海外へ行き仕事をし、お金を送ることを決め日本へ飛び立ちます。日本で稼いだお金のほとんどを毎月母のためにフィリピンへ仕送りしました。しかし、フィリピンの医療はとても高く十分な医療を受けることが出来ず母は亡くなってしまったそうです。しかし彼は「フィリピンの医療は僕らにとって高いんだよ、病気しないように日々気を付けないとね」と笑顔で言いました。
辛い時こそ笑顔
この話を笑顔で話すフィリピン人の真の強さを実感しました。辛い時こそ笑顔、そして自分と同じように周りを悲しませない。逆に自分が笑顔を振りまき、周りからエネルギーを貰う。その考えにとても感銘を受け、自分も見習わないといけないなと感じました。