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ことわざから見るフィリピン文化

ことわざから見るフィリピン文化
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フィリピンの文化が垣間見えることわざについて調査しました!

文化を表すことわざ

ことわざとは、「昔から言い伝えてられてきた、教訓・風刺などを内容とする短い句」のことで、世界中に存在します。国によって内容は同じでも異なる表現をするものや、その国独自のものなど、様々なものがあります。そしてこれらは国同士で比較することで、その文化の違いを見ることができます。

例えば、「覆水盆に返らず」は「一度起きてしまったことは二度と元には戻らない」という意味の日本のことわざですが、英語では“It’s no use crying over spilt milk.(こぼしたミルクを嘆いても意味がない)”と表現します。ここから、日本では水が一般的であるのに対し、アメリカではミルクのほうが一般的であることや、日本ではお盆で水をすくっていたことがうかがえます。

このように国の文化が垣間見えることわざから、フィリピンの文化を見ていきたいと思います!

内容が同じことわざ

まずは、日本語とタガログ語で内容は同じでも表現が異なるものを紹介します!

①日本語:壁に耳あり障子に目あり
【意味】隠し事をしようとしても、どこでだれが見たり聞いたりしているかわからない

タガログ語(フィリピンの公用語):May tenga ang lupa, may pakpak ang balita.
(土地には耳があり、噂話には羽がある)

ここでは、フィリピン人がおしゃべり好きな性質を持っていること、日本で障子が親しまれていることがわかります。

②日本語:瓜のつるに茄子はならぬ(蛙の子は蛙)
【意味】平凡な親から非凡な子は生まれない(凡人の子は凡人にしかならない)

イロカノ語(ルソン島西部の言葉):Ti kamátis, di agbúnga ti manggá.
(トマトを植えてもマンゴーは育たない)

ここからは、日本で瓜をよく食べるのに対し、フィリピンではマンゴーを一般的に食べることがわかります。

その他のことわざ

①Pagkahaba-haba man ng prosisyon, sa Simbahan din ang tuloy.
どんなに長い列であっても、最後には必ず、教会に入れる
【意味】強い意志があれば、どんな困難で長く時間がかかろうとも、いつか必ず叶う時が来る。)

ここでは、朝4時からお祈りに行く日もあるという信仰深いフィリピン人の性質をうかがうことができます。

②Kung nagbibigay ma’t mahirap sa loob, ang pinakakain ay di mabubusog.
【意味】心を込めて分け与えなければ、もらった人は幸せにはならない

これは、フィリピン人の9割が信仰する宗教であるキリスト教の喜捨文化についてのことわざと考えられます。

まとめ

言葉は、その土地の暮らしや文化をよく表すと言われています。今回の調査からは、フィリピンでの宗教の大切さや、フルーツが親しみ深いのもであることがわかりました。
今後も身近な言葉から感じられるフィリピン文化を調査していきたいです!

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