夏休みを利用して語学留学と、ボランティアツアーを体験した高校2年生YUZUが感想をまとめました。
最終回は、このボランティア留学の総まとめです。
目次
自分自身を理解することのできた3週間
DAREDEMO HEROのボランティア留学は、自分がフィリピンでしたかったことが全て詰まった内容でした。自分のやりたいこと、見たいこと、体験したいことに加えて、存在すら知らなかったことまで知ることが出来ました。
ゴミ山で人々の生の声を聴く
写真でしか見たことがなかったゴミ山。まず、その規模の大きさに圧倒されました。ゴミ山に行くまでは、そこに住んでいる方はみんな同じような状況だと思っていました。しかし、スカベンジャーの方に直接インタビューをすることで、一人一人全く違う事情があるということがわかりました。思うことも考えることも違うけど、政府からの支援が欲しいということをみんな口を揃えて言っていました。
貧困層に対しても、しっかりとした支援がある日本のすごさに気づくきっかけになりました。
食事を与えるだけでいいのか?炊き出しの体験
初めて炊き出しをして、配ってる時にみんなが向けてくれた笑顔はとっても素敵でした。でも、その笑顔の裏に隠れてる感情だったりを考えると複雑な気持ちにもなりました。また、その日は私たちが食事を配布したから、ご飯が食べられるけれども、明日はこの人たちは何を食べるのだろうか?と考え、一時的な支援の限界を痛感しました。
フェアトレードについて学ぶ
フェアトレードの工房視察では、お母さん達が楽しそうに商品を作っていたのを見ることができて、なんだか安心しました。これまであまりフェアトレードについて理解していませんでしたが、今回実際に作っているところを見て、デザインもかわいく、大変な制作行程を見て、少し高くても欲しいと思いました。
今は学生なのでまだ買えませんが、大人になったら買ってみたいです!
伝えることの難しさを感じた文化交流会
小学生との交流会では、伝えることの難しさを感じました。今回、終戦記念日ということもあり、世界の平和を祈って一緒に折り鶴を作りました。細かいことを教えることは難しかったのですが、完成した時一緒に喜んでもらえ、やはりものを作るのは人と人とを繋ぐんだな、と感じました。
日本ではできない様々な経験
HERO’S HOUSEでの生活は、自分にとってためになることばかりでした。当番制のご飯作りに掃除。フィリピン料理の作り方も、教えていただきました!洗濯は、近くのランドリーに頼むという方法もありましたが、せっかくの機会なので自分でやってみました。二槽式洗濯機は初めてだったので戸惑うことも多く、改めて全自動洗濯機のすばらしさを実感しました。
さらに高齢者施設では、すべての洗濯を手洗い、手絞りで行い、二層式でも洗濯機があるだけありがたいと思いました。
家にいれば、親がご飯を作ってくれたり、洗濯もしてくれます。親元を離れて、自分ですべてやってみることで、改めて家族のありがたみが身に沁みました。
またここでは、日本では出会うことのできない、同じ志を持った仲間に会うことができました。その仲間と寝食を共にし、毎日その日感じたこと、自分たちに何ができるかを話し合った時間は、とてもかけがえのないものでした。
当たり前のことなんて何もない
トイレットペーパーが流せないトイレや、ガタガタの道、洗濯のことや、レストランのご飯が出てくるまでのスピードなど、日本とは全く違うフィリピンの「当たり前」に触れ、改めて日本のすばらしさ気に気づきました。
また、フィリピン人のフレンドリーさや素敵な笑顔に触れ、滞在中フィリピン人からたくさんの幸せをもらいました。絶対にまたフィリピンに来たいと思います!
諦めない気持ち!
少し話は変わりますが、今回私がこうして留学に行けたのは補助金を受けることができたからです。
最初は、トビタテ留学JAPANへ応募することを決め、資料を作り応募したのですが、書類審査を突破することはできませんでした。
ただ、私の場合はそこで諦めるのではなく他に良いものは無いか、どうにかして留学に行く方法はないか、どうすればいいのかを考えました。
そんな時に、学校の先生が教えてくれたのが今回支援してくださった団体です。
お金が無いから留学できない、という考えや留学はお金に余裕があるからこそできること、とうい考えは実際、やりたいと言っていてもどこかで自信がなくて逃げてるだけなんじゃないかな?とも思います。
できない理由を探すのではなく、どうすれば出来るのかを考えてやることが出来ればどんどん成長していけるんだと確信しました。この先も、より多くの経験をして多くの人と関係を持ちたいと思える素敵な留学でした。