6月1日から、セブ市の規制が緩和された今でもロックダウンやトータルロックダウンになっている地区があります。では、それらの地区のロックダウンやトータルロックダウンが解除される条件とは何でしょうか。
Barangay(最小自治地区)とSitio
これまで、州や市単位でのロックダウンが行われてきましたが、感染は限られた小さなエリアで広まっていることが確認され、ロックダウンの範囲が、Barangay(最小自治区)やSitioの単位に移行しています。
Sitioとは、Barangayをさらに細かく仕切った、住所のことです。バランガイLUZの中には、Sitio Zapateraを含む15つのSitioがあります。
現在セブ市全体は規制が緩和されていますが、7つのBarangayは6月3日の時点で未だにロックダウンは続いています。私たちが支援しているZapateraは、本日トータルロックダウンは解除されましたが、Barangay LUZは現在もロックダウンのため、まだ自由に外出などはできません。
ロックダウン解除の条件
6月4日にロックダウンが解除される条件が発表されました。
➀バランガイ又はSitio内の新規感染者が50人以下であること
➁新型コロナウィルス感染症に感染していた人の大半が回復していること
➂感染者が何日も発見されていないこと
大きく分けてこの3つが条件となります。
➁と➂における具体的な数字などは現在のところ発表されていません。
解除には以下のような流れが必要です。
①バランガイの評議会が、以上3つの条件がクリアされていると判断した場合、セブ市長にロックダウンの解除要請
②市長が要請に応じ、解除命令を発表
③トータルロックダウンの解除
この条件は解除される条件でもありますが、逆にロックダウンが行われる条件になります。
例えば、バランガイで50人以上の感染者が出た場合、そのバランガイはロックダウンとなります。
毎日のように新規感染者が発生している地区もロックダウンやトータルロックダウンとなる可能性があります。現時点で感染者が少ない地域でも感染者が増えればロックダウン又はトータルロックダウンとなるという事です。
GCQになり、移動が多くなった現在、感染者がより増えてしまうのではないかと懸念しています。
(参照元はこちら)
バランガイの行動
当団体が支援している中の1つ、バランガイMambalingは現在ロックダウンとなっています。セブ市で一番感染者が多い地域となっていますが、そのバランガイキャプテンはロックダウン解除の要請を、セブ市長に何度も呼びかけているようです。
バランガイMambalingの中の少なくとも16のSitiosトータルロックダウンとなっています。多くの住民へ食料を配給するのはとても困難であると述べ、解除要請を出し続けていますが、未だ、セブ市長からの発表はないようです。
ロックダウン解除の条件が発表されたものの、正確な数字は未だ不明です。ロックダウンがいつ解除されるかも現段階では分からない状況です。
ロックダウン地区で、不安を抱えて生活している多くの人々のためにも、今後政府が明確かつ有効な対策を発表してくれることを待つしかありません。