匿名希望展様のご支援により、オンラインアートワークショップを開催することができました!
オンラインアートワークショップ
フィリピンでは、2020年3月から新型コロナウイルス感染症の影響により、学校の対面授業が禁止されたまま2年が経過しています。子どもたちは、コロナ前のように友達と遊んだり、スポーツや音楽、アートを通じて自分を表現する機会を完全に失っています。
その影響もあり、子どもたちのメンタルヘルスが、フィリピンの社会問題にもなっています。
厳しい規制により、学校にも行けず、経済的にもひっ迫した状況下で狭い家から自由に出ることすらできなかった子どもたちは、今様々な感情を心にため込んでいます。感情を表に出し、消化していく作業が今、子どもたちに必要です。
今回、昨年も参加させていただいた、匿名希望展様のご支援で、日本のアーティストさんによるオンラインアートワークショップを開催することができました。ワークショップでは、様々な技法を学び、表現の幅を広げることができました。
2年ぶりに子どもたちが集まって、アクティビティーを開催することができ、子どもたちの表情からも、喜びの気持ちが伝わってきました。
学んだことを伝える力
オンラインワークショップの翌週、奨学生主催のワークショップが、ゴミ山のラーニングセンターの子どもたちを対象に開催されました。ゴミ山の子どもたちは、絵具や画用紙に触れること自体が初めての子どもたちです。
基本的なことから、奨学生のお姉さん・お兄さんが優しく教えてくれました。はじめは遠慮がちに絵をかいていた子どもたちも、徐々に慣れ、キャンバスいっぱいに自分を表現することができました。
表現の場
昨年に引き続き、子どもたちが制作した作品が、東京ミッドタウンで展示されました。
自分を表現した作品が、遠く離れた日本の方々に見ていただけるという体験は、子どもたちの自身にもつながります。また、子どもたちが絵に込めた「楽しい!」という気持ちを、ご覧いただいた方々にも届けることができれば幸いです。