DAREDEMO HEROが医療支援を続けていたジェームス君が亡くなって、一年が経ちました。ジェームス君の手術代として残しておいたご寄付を、今別の命を救うために使わせていただきます。

Christopherとの出会い

Christopher(通称:トッペ)はゴミ山の前の集落に住んでいます。フィリピンのゴミ問題、リサイクル事業の視察のため、私たちがゴミ山を訪問するといつも笑顔で私たちを迎えてくれます。しかし、トッペの顔と頭は大きくはれ上がっており、時にはたくさんの膿が出ていることもありました

いつも裸足でゴミ山を走り回っています

お金がなければ病院にいけない

トッペの頭蓋骨には生まれつきの奇形があり、それが原因で頭の中に大量の水が溜まっています。さらにその水が顔面の奇形の原因にもなっています。日本であれば初期の段階で適切な治療を受けることができ、ここまで悪化することはないと思います。しかしここフィリピンではお金がなければ病院に行くこともできません。

トッペの家族

トッペの家族は、ゴミ山の目の前の貧困集落に住んでいます。お母さんと10人の兄弟が小さな小屋で肩を寄せ合って生活しています。トッペのお父さんは、一家を支えるために首都マニラに出稼ぎに出ていますが、一家が生活するのに十分な仕送りはできません。そのため、年上の兄弟が学校に行かずに働いて一家を支えています。
トッペは、10人兄弟の末っ子ということで、お姉さんお兄さんにかわいがられて育っています。

病気の弊害

トッペの頭の中にはたくさんの水が溜まっており、いつこの水が脳に悪影響を与えるか分かりません。また、今はトッペを小さなころから知っている近所の人々に見守られて生活していますが、就学年齢に達した際に、この外見をからかわれることも母親は心配しています。
今回家族と相談したうえで、今のトッペにどんな治療や処置が必要か、今後どのように治療を進めていくかを決めるため、セブで一番の脳外科の先生にアドバイスをいただくことにしました。


まずは身体をきれいに洗って、きれいな服に着替えました

今後の予定

今回様々な検査を行い、トッペの症状がクリアになってきました。引き続き検査を行い、トッペにとって一番負担のない形で治療を進めていきたいと思います。

  
頭の腫れ、頭蓋骨の奇形がよくわかりました

一人を助けて何が変わる?

医療支援を行う際に、自問することがあります。
「これ以上ひどい状況の子供がたくさんいる」
「なんでこの子だけ?」

ジェームス君の支援を行う際にも、周囲からそのような声をいただくことがありました。しかし、何もしないよりも一人でも助けられたらいいのではないでしょうか?
DAREDEMO HEROと出会うことで、人生が少しでも良くなる子どもたちが一人でも増えれば、活動の意味があるはずです。それが、DAREDEMO HEROの奨学生でも、トッペやジェームス君のような医療支援でかかわる子どもでも、火災地区の子供たちでも、日本からスタディーツアーに参加してくれる学生ボランティアさんでも、活動のお手伝いをしてくれるインターンでも同じです。

引き続きトッペの人生が少しでもいい方向に変わるよう、支援を続けていきたいと思います。皆様のご支援、ご協力よろしくお願いします。