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DAREDEMO HERO 海外インターンを終えて

DAREDEMO HERO 海外インターンを終えて
公開日:

実りあるインターン生活

 3か月のインターンを終えて感じたことや学んだことをシェアしたいと思います。

 毎日が新鮮で学びのある日々でした。NGO団体の運営に直接かかわらせていただき、教育・地域・文化交流の支援に沿って、団体の広報活動や支援地域のサポート、日本語授業の実施を行いました。すべてが初めてのことで慣れないことも多くありましたが、インターンの仲間や、つたない英語でも根気強く理解しようとしてくれる現地スタッフの優しさのおかげで前向きに活動することができました。

 さらに、普段の活動だけでなく、夏の宿泊型スタディーツアーの企画・運営やリーダーシップトレーニングの同行など、DAREDEMO HEROだからこそ実現できる貴重なイベントに携わることができました。スタディーツアーでは、毎晩、参加者同士で感じたことを発表し合い、学びをシェアしていきます。どの参加者も、その日に感じた出来事について真剣に考え、多くの学びを得ることができました。参加者が「参加してよかった。最高だった。」と言ってくれた時は、とても達成感がありました。

 現地スタッフと二人三脚で協力しながら、物を与える物理的な支援ではなく、知識を与えることで人々を豊かにする根本的な解決に向けた支援に携わることができました。

 活動中、一番近くでかかわったインターンの仲間たち。彼らにたくさんのことを助けられ、様々な活動を乗り切ることができました。大きな一歩を踏み出し、高い志を持つ仲間たちと過ごした日々はかけがえのない時間となりました。

子どもたちから学んだこと

 DAREDEMO HEROの奨学生と過ごした日々は、とても印象深く、子どもたちから多くの学びを得ました。中でも、毎回の日本語授業では、たどたどしい説明にも必死についてきてくれ、時にはフォローしてくれる優しさに子どもたちの広い心を感じました。好きなことやアニメの話をしたり、一緒にトランプや外遊びをしたこともいい思い出です。

 オフィスにいる子どもたちを見ると、本当に貧しいのか?と疑ってしまいます。実際に、子どもたちの家庭訪問に行ってみると、普段の子どもたちからは想像できない環境で暮らしています。まぎれもなく、子どもたちを変えたのは教育であり、DAREDEMO HEROの支援があることで、努力が正当に報われ、進学を目指すプロセスを描くことができるのです。家族を幸せにするために、社会をよりよくするために、夢を持ち続ける子どもたちは、自身のバックグラウンドをものともせず、たくましさを感じました。

 おやつを家族のために持ち帰る子や七夕の短冊に「お母さんの自慢の息子になる」と書く子。一番身近な家族を大切に思う気持ちに、はっと気づかされる場面が多々ありました。おやつの時間には必ずインターンの分のおやつを持ってきてくれたりと、自分のことだけでなく、いつも相手のことを考えて行動する温かな心を感じました

地域支援を通して

 最貧困地区に住む人々の支援サポートを行い、様々な活動に参加しました。身体測定やヒアリングを通して健康状態を把握したり、現地の医者を招いて、周産期におけるセミナーを行います。過酷な状況で生活しているはずの子どもたちの目は、いつも輝いていました。道端や路地でコインのようなものをおはじ代わりにして遊ぶ姿やバレーボールを楽しむ人々を見て、一見ガラクタに思えるようなものを何でも遊び道具に変えて、楽しんでしまう子どもたちが印象的でした。

 幸せとは、目の前に見える物理的な豊かさだけでは測れないということを彼らから学びました。人々とのつながりや誰かを思いやる気持ちが心の豊かさをもたらすのだと感じます。

 様々な活動の中で、現地スタッフ、ゴミ山に住む人々、墓地に住む人々、現地小学校の先生などあらゆる人にインタビューする機会がありました。自身の生活や思いについて赤裸々に話してくれ、生の声を聞くことができました。特に、スタディーツアーでのタプタプ農家に住む方に、参加者の一人が教育の必要性について質問したところ「教育は武器である」と涙ながらに口にした言葉は今でも忘れることができません。この活動に参加したからこそ聞くことができた、あらゆる人々の「声」は自身の価値観を広げ、今後の人生の糧となりました

参加後の変化

 「やらない後悔より、やる後悔」

という代表の内山さんの言葉があります。自分の気持ちに正直に、夢の実現に向かって日々突き進む内山さんの大きな背中が示してくれたように、このインターンを通して、「できるかできないか」ではなく、「やるかやらないか」という人生の指標を得ることができました

 日々たくさんの情報で溢れ、検索一つで答えにたどり着く時代です。様々な活動にかかわり、自分の目で見て、生の声を聞くことで、それらの情報は切り取られた情報の一部に過ぎないことを実感しました。様々な物事に対し、情報をうのみにせず、一度立ち止まって考え、自身なりの考えを持って行動することが大切であると気づかされました。

 DAREDEMO HEROに携わるスタッフは熱い思いを持ち、未来のリーダーの育成に向けて生き生きと仕事をしています。今後、奨学生が夢を叶え、DAREDEMO HEROのコミュニティがもっと広がり、自身の力で運営できるようになる未来が、とても楽しみです。子どもたちの成長を願う仲間の一員として、これからも団体を応援していきたいです。

参加を検討している方へ

 私は会社を一年休職して、以前から興味のあったインターンに参加しました。特に、働き始めると、何かを中断して新しいことを始めること自体難しかったり、戸惑いを感じたりと、大きな決断になるかもしれません。しかし、自身の本当にやりたいことに目を向け、参加した結果、想像以上の学びと今まで気づけなかった大切なことに気づくことができました。参加するか迷っている方がいたら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

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