こんにちは、現地インターンのRikuです!
先日、カレタ墓地にあるラーニングセンターにて、子どもたちと一緒に映画上映イベントを開催しました。イベント名は “DAREDEMO THEATER”。お墓の中にある学びの場が、この日だけは子どもたちのための特別な“映画館”になりました。
カレタ墓地で暮らす子どもたちは、過酷な環境の中でも日々懸命に生活しています。支援物資を配布する際には、自分や家族のことで精一杯になり、他の子どもたちに譲ることが難しかったり、ゲストが訪れたあとに「帰らないで」と寂しそうにする様子が見られたり…。
そんな姿に触れるたび、子どもたちが安心して楽しい時間を過ごしながら、人との関わりを育む機会がもっと必要なのではないかと感じていました。
また、これまで学校に通えなかった子どもたちにとっては、一定の時間集中して座っているということ自体、簡単なことではありません。
そうした背景から、今回のイベントには次のような目標を掲げて臨みました。
- 半数以上の子どもたちが時間いっぱい楽しみ、「次回が楽しみ」と感じられるようにすること
- 子ども同士やインターンとの信頼関係・交流が深まったと感じてもらうこと
- 約50人全員が、やむを得ない事情を除き、座ったまま最後まで鑑賞できること
この3つの目標を意識しながら、子どもたちと特別なひとときを過ごしました。
会場準備とポップコーン作り
この日のラーニングセンターは、いつもとは少し違う雰囲気。
普段は明るい日差しが差し込む学びの空間ですが、映画館らしさを出すためにテントの幕を下ろし、室内を少し暗くしてみました。
また、映画といえばやっぱりポップコーン!ということで、子どもたちと一緒にポップコーン作りにも挑戦しました。
油を入れて火にかけ、蓋をしたら、あとはひたすらシャカシャカと振る作業。「パチパチッ」という音に耳を澄ませながら、子どもたちのワクワクした表情が印象的でした。香ばしい匂いが立ち込める中、ポップコーンが完成!
「今すぐ食べたい!」という気持ちをぐっとこらえつつ、みんなで協力して盛り付けまで完了。元気いっぱいの子どもたちと一緒に、着々と準備をすすめていき、
――DAREDEMO THEATERのオープンです!


映画上映スタート!
夕焼けが空を染めはじめた頃、いよいよ上映がスタート。
映画を観ながら笑ったり、ポップコーンに夢中になったり…それぞれが思い思いに“映画館”の時間を楽しんでいました。
中には映画よりおやつが気になる子もいて、「おかわり!」の声があちこちから(笑)。幼い子どもたちにとって、他の子どもたちに譲ったり、気を配ったりするのはまだ少し難しいようです。
私としては少し悔しさもありますが、次回こそは映画の内容にももっと夢中になってもらえるように、また仲間との関わりを育めるように、リベンジしたいと思っています!

振り返って
反省点もいくつかありましたが、会場づくりから片付けまで子どもたちが一生懸命に手伝ってくれたことが、とても嬉しかったです。
また、ポップコーンに夢中になりながらも、全員が30分間、椅子に座ったまま映画を観ることができました。
小さな一歩かもしれませんが、今回のイベントで目標を達成できたこと、そして子どもたちがまた一歩成長してくれたことに、大きなやりがいを感じています。「次も楽しみにしてる!」という声もたくさんもらえたので、次回はさらにパワーアップしたDAREDEMO THEATERをお届けできるよう、準備を進めていきたいと思います。
お楽しみに!