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DAREDEMO HEROのインターン終了から半年が経って

DAREDEMO HEROのインターン終了から半年が経って
公開日:

DAREDEMO HEROのインターンとして活動していたItsukiです!インターンでは様々なことを経験し、毎日が目から鱗の日々でした。インターンを終えてもう半年が経ち、遅ればせながら当時のことを振り返りつつ書かせていただこうと思います。

またインターン開始時のブログもございますのでこちらからご覧ください。

素晴らしい生活と学びの日々

インターンの初日のことは半年経った今でも鮮明に覚えています。空港を出ると、先輩インターン生と、同じ日に来たインターン生が出迎えてくれました。タクシーでDAREDEMO HEROのオフィスに向かう車で見た、照り付ける太陽と日本とは全く異なる風景と人々。到着した時には“ここから海外での生活が始まるのか…!”と心を躍らせました。奨学生達はオフィスに隣接する自習室に来ていたので早速挨拶をしました。記憶に残ってもらいたくて、いきなりジョークを言っていたような気もします。

インターンの業務は主に、SNSの運用や支援地域での活動(支援物資配付、セミナー補助)、スタディーツアーの運営、毎週末の日本語授業など、これ以外にも業務はたくさんあり、多くの経験をさせていただきました。そして、インターンの業務をこなす日々は毎日が学びの日々でした。

業務の中で私が非常に苦労したのは日本語の授業でした。人に何かを教えるという立場になったことがなかったので、どうしていいものかと悩みました。英語には自信がありましたが、何かを教えるほどの英語力はなく、しかも奨学生として選ばれている子どもです。生半可な授業はできません。授業日までに必死に準備をしましたが、振り返れば分かりにくい上に面白くない授業をしてしまったと思います。英語を話すことに夢中になりすぎて教えることが疎かになっていたと思います。授業が軌道に乗ってきたのは1カ月以上経ってからでした。英語を話すことよりも、教えることとコミュニケーションを取ることに重きを置いてから、子ども達にも笑いが増えて、楽しく参加してくれるようになった気がします。私も授業をする日が待ち遠しくなり、段々と話したいことが英語でスラスラと言えるようになるなど変化を感じました。

また多くの業務の中で一番印象に残っているのが、クリスマスイベントでの出し物です。奨学生と支援しているラーニングセンターの子ども達とともに、セブの社交場のクリスマスツリー点灯式とセブを訪問中の日本人100人の前で歌と踊りを披露しました。練習では自分が伴奏を行い歌を教え、ダンスは同期のインターンが教えてくれました。当時は本番までの時間も多くはなかったので、とにかく支援地域のカレタ墓地に通って練習を重ねました。子ども達も必死になって練習をしてくれていました。一息ついているときに、子どもが飲み物と椅子を持って来てくれたときには涙が出そうになりました。そうして迎えた本番、子ども達は多くの人々や普段行くことがないような場所に気圧され緊張していましたが、それ以上に緊張していた私を見てみんな笑っていました。結果的に歌と踊りは大成功でした。私は成功したことよりも、子ども達のやりきった笑顔や満足そうな順子さんの顔が嬉しかったと当時は思っていました。

インターンで出会った色んな人達

インターンでは様々な人と出会います。理事長の順子さんや同じインターン生、現地で働くスタッフや暮らしている日本人など挙げればきりがありません。出会った人たちは総じて私に何かしらを与えてくれた素敵な人々です。本当にお世話になりましたし、迷惑もかけたと思います。これらの人たちはセブでの思い出が最高である理由の一つです。

インターン生は苦楽をともにし、最も身近で生活をした存在だと思います。私のインターン期間中には8人のインターン生と関りました。そのうち2人は短い間でしたが、非常に愉快な方たちでした。この2人のおかげで人間関係を構築するのには苦労はしませんでした。もう1人先輩がいましたが頼れる姉御的人で、生活や業務ですごく助けられました。そして何の因果か、私と同じ日に来たインターン生が1人いました。このインターン生には本当に多くの面で助けられました。性格はというと真反対ではありましたが、そのおかげでお互いの足りない部分を補いつつインターン業務を遂行できたと思います。また現地のインターン生が2人いました。フィリピン人の友人と言うべき存在です。最後に2人、私よりも後に来たインターンがいました。1人は男子でした。長期間男子部屋では1人で、自分以外のインターンが女子だったので非常に嬉しかったことを覚えています。一人一人に個性があって、異国で生活をする自分にはかけがえのない存在でした。

理事長の順子さんをはじめ現地スタッフの方にはめちゃくちゃお世話になりました。社会に出たことがない1学生を安全に異国の地で働かせるってすごく大変なことだと思います。自分が生活をする中で危険だったりやばかったと思うことはほぼありませんでした。帰国した今それも周りのスタッフのおかげだったんだなと痛感します。現地人スタッフは本当に愉快で不機嫌そうにしているのを見たことがありません。みんな毎日なんだか楽しそうです(仕事はきちんとしていました)。日本人スタッフで現地にいる方もいらっしゃいます。兄貴やお姉さん的な人です。やはり現地にいる期間も長いので貫禄があって頼りになります。なにより日本語が通じるというのが一番の安心ポイントです。そしてインターン生であれば誰もがお世話になるであろう順子さん。理事長ですが、めちゃくちゃ身近で仕事をしています。出会った全員とそれぞれエピソードがありますがそれは書ききれないので、実際に会ってみてほしいと思います。

子どもたちをみて感じたこと

現地で会った子ども達や支援者から学ぶことが一番多かったと思います。特に奨学生たちからはたくさんのことを考えさせられました。自分がこのインターンに参加した最大の理由が、大学を卒業して働くヴィジョンが持てなかったことです。DAREDEMO HEROの奨学生である彼らには基本的に日本の学生のようなモラトリアムはありません。勉強してより良い未来を切り開き、家族を養うために働くという子が多くいました。その中でも自分のやりたいことを職にしている子もいます。なんとなく勉強をしているという子どもはいません。日本ではなんとなく勉強をして、なんとなく良い大学に入って、なんとなくそれなりの企業に入る人が多いかと思います。私はそのなんとなくという感情で進むことが途中でできなくなってしまいました。正直当時はどうすればいいか分からなくなっていたんだと思います。ですが、インターンに参加して目の前の物事に一生懸命に取り組み突き進む子ども達の姿を見て、少しずつ自分の気持ちが、将来へのヴィジョンが明確化していきました。奨学生の生活水準は日本で暮らす自分よりもはるかに低いですが、努力も自分よりしていましたし、精神的な面で非常に強いことが垣間見えるときがありました。そんな中で”自分も何かやらなくちゃ”という考えが日に日に強くなるのを感じました。そんなことを感じている中で自分の中に「教育」に携わりたいという思いが芽生えました。

インターンを終えて半年経った今

インターンで芽生えた「教育」に携わりたいという思い。その思いとインターンでの学びや思い出を胸に私はインターン参加前には見えなかった働くヴィジョンというのが見えるようになりました。就職活動を経て、教育に関することで働けることが決まりました。もう少し具体的に言いますと、多くの人に様々な学びを届けることができる仕事です。ンターンで貧困にありながらも勉強に一生懸命に取り組むフィリピンの子ども達を見て、日本の人々に今一度学ぶことの素晴らしさを感じて欲しいと思っています。

最後に、長くなりましたが
DAREDEMO HEROでのインターンの経験がなければ、きっと今のような素敵な自分になれなかったと思います。

インターンで出会ったすべての人々へ、長くも短い素敵な日々をありがとうございました。

インターンに関心のある方へ!

私はこのインターンへ大学を休学して参加しました。大学を休学をして何かをするということは珍しいことで、勇気がいることだと思います。ただこれだけは言わせてください。

絶対に無駄になりません!絶対に楽しい!絶対に最高!

迷っているのであればやるべき・行くべきです。あの時、このインターンに参加しようと思った自分は間違っていませんでした。参加しようか迷ってこれを読んでいるあなた。あなたならきっと素敵なインターンにできると思います。

とはいってもいろいろ心配だと思うので、まずはこちらを読んでみてください↓

DAREDEMO HEROインターン募集!! | 【セブ国際ボランティア】NPO法人 DAREDEMO HERO

あとはお気軽にお問い合わせもしてみてください↓

お問い合わせ | 【セブ国際ボランティア】NPO法人 DAREDEMO HERO

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