2025年12月14日、ラーニングセンターの子どもたち、奨学生、その保護者が一斉に集い、クリスマス会を開催することができました!
目次
準備: 新しい一歩と、子どもたちの挑戦
今年のクリスマス会は、これまでとは少し違う形での開催となりました。
例年は「クリスマスキャンペーン」として日本からのご支援を中心に実施してきましたが、今年はフィリピン人スタッフの提案により、チャリティーディナー形式での開催に挑戦しました。現地の支援者の皆さまにも参加していただき、子どもたちの成長を直接感じていただける場を目指しました。
準備期間中、会場づくりや運営準備と並行して、子どもたち自身もこの日のために一生懸命な練習を重ねてきました。スピーチコンテストに挑戦する子どもたちは、何度も原稿を書き直し、発音や表現を確認しながら、放課後や週末に練習を続けてきました。また、ダンスコンテストに参加する子どもたちも、仲間同士で声を掛け合いながら振り付けを覚え、息を合わせるために何度も練習を重ねてきました。


緊張や不安を抱えながらも、「誰かに想いを伝えたい」「成長した姿を見せたい」という気持ちを胸に準備を続ける子どもたちの姿は、とても頼もしく、私たち大人にとっても大きな励みとなりました。
そして同時に、主体的に企画を進める現地スタッフの姿からは、新たな未来への可能性を感じることができました。
本番: 笑顔と緊張が交差する一日
迎えた当日、会場は子どもたちの笑顔と少しの緊張感、そして温かい空気に包まれていました。
ステージに立つ前のそわそわした表情、名前を呼ばれた瞬間の深呼吸、発表を終えたあとの安堵の笑顔——その一つひとつが、この日の大切な記憶です。
スタッフやインターンが裏方として支え、子どもたちは安心して自分の力を発揮することができました。会場全体が、自然と拍手と応援の声に包まれる、そんな時間となりました。


食事:「一緒に食べる」温かさ
クリスマス会では、食事の時間も大切なひとときです。お腹いっぱいご飯を食べながら、子どもたちは笑顔で会話を弾ませ、支援者の皆さまと同じテーブルを囲みました。
「一緒に食べる」という行為は、言葉以上に心の距離を縮めてくれます。支援する人、支援を受ける人という枠を超え、同じ時間と空間を共有できたことが、今年のクリスマス会をより特別なものにしてくれました。


コンテスト: 言葉と身体で伝える、それぞれの想い
今回のハイライトの一つが、日本語・英語によるスピーチコンテストです。今年は奨学生だけでなく、ラーニングセンターの子どもたちもステージに立ち、自分の将来の夢を語ってくれました。
5年前、ラーニングセンターを始めたころ、英語で自分の名前を書くことすらできなかった子どもたちが、今では流ちょうな英語に日本語を交えながら、未来への希望や、学ぶことの楽しさを堂々と語っています。その姿に、胸が熱くなり、言葉にならないほどの感動を覚えました。
来年は、このコンテストで優勝したラーニングセンターの子どもを日本へ連れていくことを、新たな目標として掲げています。この小さなステージが、世界へつながる第一歩になることを信じています。


ダンスコンテストでは、仲間と息を合わせ、練習の成果を全身で表現する子どもたちの姿が印象的でした。最初は恥ずかしそうにしていた子どもたちも、音楽が流れ始めると表情が変わり、自信に満ちた笑顔でステージに立ちました。言葉とは違う形で、それぞれの個性や努力が輝く時間となりました。
この小さなステージが、子どもたちの世界を広げる大きな一歩になることを願っています。


お礼:想いがつながり、形になったクリスマス
このクリスマス会は、日頃よりDAREDEMO HEROの活動を支えてくださる多くの支援者の皆さまのご協力によって実現しました。日本から届けられたたくさんの支援物資は、一つひとつが大切なクリスマスプレゼントとなり、子どもたちの手に直接届けることができました。箱を開けるたびに広がる歓声と笑顔は、支援者の皆さまの温かい想いが確かに届いていることを感じさせてくれました。


また、今年はチャリティーディナーという新たな形に挑戦し、フィリピン現地の支援者の皆さまとも共にこの時間を分かち合うことができました。企画・準備・運営に尽力した現地スタッフ、インターン、そして発表に向けて努力を重ねてきた子どもたち一人ひとりの力が重なり合い、今年のクリスマス会は「支援される場」から「共につくる場」へと進化した一日となりました。
改めて、関わってくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。DAREDEMO HEROはこれからも、子どもたちと共に学び、共に成長しながら、希望の連鎖をつないでいきます。





