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南山大学スタディーツアー 2026

南山大学スタディーツアー 2026
公開日:

6月22日から6月27日の6日間、南山大学の学生4名がDAREDEMO HEROのスタディーツアーに参加しました。

このスタディーツアーは、南山大学国際教養学部の3週間のフィールドワークの一環で、私たちDAREDEMO HEROが現地の活動を受け入れています。フィールドワークの目的は、グローバリゼーションの「光」と「影」を現地の人々との交流を通して、学び、体験することだそうです。

内容は、DAREDEMO HEROの支援地域、ゴミ山でのフィールドワーク、Taptapでの農業体験、被災地訪問、インタビュー、子どもたちとのアクティビティなど盛りだくさんで、毎日新たな発見と刺激にあふれていました!

フィールドワーク

スタディーツアーでは、団体が支援を行っているイナヤワンラプラプのゴミ山カレタ墓地、そして現地のバリオロズ高校などを訪問しました。

現地では、主に子どもたちとの交流やアクティビティ、住民・教員へのインタビュー、支援物資の配布などを実施しました。実際に現場へ足を運び、人々の暮らしや声に触れることで、写真や映像だけでは伝わらない現実を体感しました。

参加した学生の多くは、はじめて目にする生活環境に驚きや戸惑いを感じていました。しかし、住民の方々との対話を重ねる中で、毎日の食料を確保することさえ容易ではない環境にありながらも、住民や子どもたちは笑顔で学生たちを迎えてくれました。笑顔で接してくれる住民や子どもたちと関わり、新たな価値観に触れ、自分自身の「当たり前」を見つめ直すきっかけとなりました。

特に印象的だったのは、子どもたちとの交流です。初対面にもかかわらず笑顔で話しかけてくれたり、一緒にゲームやアクティビティを全力で楽しんでくれたりと、言葉の壁を感じさせない温かい時間が流れていました。現地の子どもたちには英語が分からない子が多く、コミュニケーションに苦労している場面もありましたが、表情やジェスチャーを通して気持ちが伝わり、人と人とのつながりは言語だけで成り立つものではないことを実感しました。

また、バリオロズ高校では現地高校生とアクティビティを行ったり、先生方へのインタビューも行ったりしました。

高校生との交流では、「幸せとは何か」をテーマにしたアクティビティを行いました。「幸せを感じるのはどんなとき?」という問いについて、お互いの考えを書き出し、発表し合いながら価値観を共有しました。

日本よりも幸福度が高いとされるフィリピン。文化や生活環境が異なるからこそ、幸せの形にもさまざまな違いがあります。一方で、「家族と過ごす時間」「友人と笑い合えること」「夢に向かって努力できること」など、国を越えて共感できる想いも数多く見つかりました。

この活動を通して、幸せに正解はなく、一人ひとりが大切にしているものによってその形は異なることを学びました。お互いの価値観を尊重し合いながら対話を重ねることで、新たな視点や気づきを得る貴重な時間となりました。

生徒たちは日本から来た学生に興味津々で、積極的に話しかけたり質問をしたりする姿が見られ、会場は終始笑顔であふれていました。

教育現場へのインタビューでは、フィリピンが抱える教育課題についても学びました。学生数に対して十分な教室がなく、日本のような音楽室などもない現実を目の当たりにしました。

教室環境の改善を目的に、南山大学の皆さんから扇風機を寄贈していただきました。

年間を通して暑さが厳しいフィリピンですが、多くの公立学校には設置費用や電気代などの負担からエアコンはなく、教室では限られた数の扇風機だけで授業が行われています。今回寄贈いただいた扇風機は、子どもたちが少しでも快適な環境で学べるよう、大切に活用されます。皆さんの温かいご支援が、日々の学習環境の向上につながっています。

今回のスタディーツアーは、現地の暮らしを知るだけでなく、多様な価値観に触れ、自分自身の視野を広げる学びの機会となりました。現実の厳しさだけではなく、その中で前向きに生きる人々の姿や地域に根付く温かさに触れた経験は、参加した学生一人ひとりにとって、これからの行動や考え方につながる大きな一歩になったのではないでしょうか。

農村体験

山岳農村地域・Taptapでは、現地の農家を訪問し、農業体験や昼食づくりを行いました。

まずは畑で野菜の収穫を体験。実際に体を動かしながら作業をすることで、普段何気なく口にしている野菜が、多くの時間と労力をかけて育てられていることを実感しました。

収穫後は、採れたばかりの野菜を使って農家の方々と一緒に昼食づくりを行いました。薪割りから始まり、薪の火を使って調理をするなど、日本ではなかなか経験できない昔ながらの方法に挑戦しました。

Taptapでは水が貴重な資源であるため、料理や食器洗いでも一滴一滴を大切に使います。学生たちは現地の暮らしに合わせた節水の工夫を実際に体験し、日本との生活環境の違いを肌で感じていました。

さらにDAREDEMO HEROが運営するモデルファームを訪問しました。急な坂道を歩いて畑へ向かい、収穫した作物を運ぶ農家の仕事について話を伺いました。30kgもの農作物を担いで山道を行き来するという日常に、学生たちからは驚きの声が上がりました。

また、農業インターンのZENさんや現地農家の方々から、この地域が抱える課題についても学びました。長時間働いても世帯収入は月に約1万円にとどまることや、仲介業者との取引によって適正な価格で販売できない現状、さらに安定した収穫量や品質を確保するためには正しい農業知識が欠かせないことなど、多くの課題があることを知りました。

今回の体験を通して学生たちは、農業の大変さだけでなく、その背景にある社会構造や経済的な課題についても理解を深めました。現場で働く人々の声に耳を傾けたことで、「農業」という仕事を新たな視点から考える貴重な学びの機会となりました。

被災地支援

昨年11月にセブを襲った台風の被害は、現在もなお多くの人々の暮らしに影響を及ぼしています。避難所での生活を続けてきた被災者の方々は、避難所の閉鎖に伴い退去を求められ、新たな生活を始めなければならない状況に置かれています。

今回訪れた移転先は、急勾配の斜面が広がる土地でした。家を建てるためには、まず地面を平らに整備する必要があります。しかし、多くの被災者の方は日中は仕事に出ているため、作業を進める時間を十分に確保することができません。

スタディーツアーでは、被災者の方々へのインタビューを通して現在の暮らしや今後への思いを伺うとともに、参加者、スタッフ、そして地域の方々が協力して、家を建てるための土地を整備する作業を行いました。

実際に現場で汗を流した学生たちは、災害から時間が経過した今もなお復興が続いている現実を目の当たりにしました。また、避難所の閉鎖が決まる一方で、生活再建には多くの課題が残されていることを知り、「自分たちにできることには限界がある」という無力感と同時に、一人ひとりが社会課題に関心を持ち続けることの大切さについて考える機会となりました。

南山大学のみなさんの声

今回のスタディーツアーに参加していただいた南山大学のみなさんから、参加してみての「声」を共有していただきました。1週間のスタディーツアーを通して、学んだこと、感じたこと、一番印象に残ったことなど、生の声お届けします!

スタディツアーで様々な境遇に置かれた人々と出会ったことで、自分の視野が大きく開けたように思います。墓地やゴミ山、被災地など実際にその場を訪れたからこそ、生の声を聞いたからこそ分かったことが多くありました。そして与えることだけでは根本的な解決に至らないという貧困問題の厳しい現状と複雑な構造を知り、支援のあり方について考える必要性を感じました。
また現地で子どもたちと関わったこともとても印象に残っています。英語が話せない子もいましたが、少しのビサヤ語やノンバーバルの形でもコミュニケーションをとることができて、恵まれない環境にいながらも無条件に笑顔を向けてくれる彼らに元気をもらいました。
生活環境や「幸せ」の意味など、自分が当たり前だと思ってきたことを見つめ直すきっかけになる、貴重な経験ができました。

今回のスタディーツアーを通して、先入観で物事を判断してはいけないという事を学びました。大学の講義で貧困問題について考える機会があるのですが、貧困に対する知識も乏しく漠然とした先入観を基に今まで考えていました。今回、スタディーツアーに参加した事で貧困といってもゴミ山や農村、被災地で抱えている問題が異なる事を知りました。私達が当たり前だと思っている事も当たり前ではない事例が幾つもあり、今まで私が講義内で考えていた問題点や解決策がいかに浅はかだったかを感じました。また、現地の人へのインタビューを通して当事者の状況や考えを知った事で、貧困問題に対する解明度が上がり、支援のニーズは何なのかを考える機会になりました。この事から、何かの事例について考える際にネットの情報だけでなく、実際に体験したり、当事者から話を聞く重要性を学びました。この経験を基にこれからも貧困問題について考えていき、私に何ができるのか、どのような支援が必要なのかを探っていきたいと思います。

今回のスタディーツアーでは、貧困などそれぞれの問題を抱えながら生活する人々の想いや大変さを身をもって知ることができました。
1週間を通して、山奥の農地、閉鎖が迫っている避難所、墓地やゴミ山で暮らす人々などの環境に足を運びました。この環境を五感で感じ、現地の人々にインタビューをしたことで、写真や動画の中だけだった貧困問題が一気に自分ごとになりました。
家や食べ物が当たり前にある私たちからしたら過酷な環境で暮らしている中、フレンドリーに接してくれる子供たちの笑顔が印象に残りました。外側から「かわいそう」と決めつけるのではなく、日本からの物差しに囚われずに世界の課題を見つめていきたいです。

このスタディツアーを通して、貧困について大学の授業で学ぶことと、実際に現地へ行き、交流することでは、その学びの価値も重みも大きく異なることを実感しました。日本では失って初めて当たり前の幸せに気づくことが多い一方で、フィリピンの子どもたちは今あるものや日常の中に幸せを見出していて、私たちが教える以上に子供達から学ぶ部分が大きかったように思います。また、現地でのインタビューや体験を通して、「自分にもできるかもしれない」と思えることが、人の行動や未来を変える第一歩になることを実感し、支援のあり方についても考えさせられました。この一週間で、多くの気づきと、自分自身の価値観を見つめ直す機会をいただきました。この経験を思い出で終わらせるのではなく、私に何ができるのかを模索しながら、これからの行動につなげていきたいと思います。

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