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ロックダウン中の子どもたちの生活

ロックダウン中の子どもたちの生活
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フィリピンでは、3月から21歳未満60歳以上の人々は24時間外出が禁止されています。そのような状況の中で、子どもたちはどんな生活をしているのでしょうか?

前回に引き続き、今回は新奨学生のエンジェルの1日をご紹介します。
エンジェルの詳細についてはこちらをご覧ください。

7時起床!

子どもたちは現在、学校に通えていませんが、それでも朝はしっかり早起きをします。なぜなら、エンジェルには「やらなければいけないこと」がたくさんあるからです。

エンジェルはまず、朝起きると家の前でパンを売ります。このパンは、お母さんが少し離れたパン屋さんで購入したものに、ほんの少しだけ上乗せした値段で販売しています。近所の人々も、今は遠くに買い物などに行けないため、少し高くても近くでパンを買うようです。

そして、パンが売り切れた後は、弟を起こして水浴びをさせます。エンジェルの家には幸い井戸があるため、いつでも水を使うことができます。

井戸がある場所は、周辺に住む人々にとって、洗濯場であり、お風呂場であり、食器洗いの場所でもあります。エンジェルも、いつもここで洗濯と皿洗いをしています。

最近のマイブーム

ロックダウンが始まってから、エンジェルはカリグラフィーにはまっています。カリグラフィーとは、西洋や中東などにおける、文字を美しく見せるための手法です。習字とは違い、毛筆は使わず、ペンや鉛筆を使います。

DAREDEMO KIDSの中でも、チャリズやジュディスもこのカリグラフィーにはまっており、時間があれば各々の作品を仕上げています。紙とペンがあればできるカリグラフィーは、ロックダウン中でに楽しめる趣味の一つです。

正面に飾られているのがエンジェルの作品です。

改めて勉強の楽しさを発見!

最近、エンジェルは物理の面白さに目覚めました!そのきっかけとなったのが、DAREDEMO HEROの数学教師であるロベリンのオンライン授業です。
今まで、物理は難しくてよく分からない教科で、苦手意識があったようですが、ロベリンの授業がとても分かりやすく、楽しいようで、オンライン授業を録画して、何度も見ているそうです。

もっともっと勉強がしたい!

エンジェルが今一番したいことは、「勉強」です。エンジェルの通うマンダウエシニアハイスクールは公立のため、まだオンライン授業も再開されていません。
そんな中で、DAREDEMO HEROの課題に取り組んだり、オンライン授業を受けていく中で、学ぶことの楽しさを再認識したそうです。今は、1日も早く学校で勉強がしたいと願うエンジェルです。

学校が再開したとき、エンジェルはまさに乾いたスポンジのごとく、たくさんのことを吸収してくれるはずです。

DAREDEMO HE ROの活動をご支援ください!

月1000円でラーニングセンターに通う子ども一人の1か月分の軽食を提供や、30人の子どもたちに炊出しができます。