DAREDEMO HERO 1日スタディーツアー

DAREDEMO HERO 1日スタディーツアー
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DAREDEMO HEROでは、日比のユースが共に学びあるためのスタディーツアーを開催しています。

何かをしてあげるのではなく「学びあう」スタディーツアー

発展途上国の貧困地区での活動を行う際、どうしても「何かをしてあげる」という気持ちが先立ってしまいます。しかし、DAREDEMO HEROのスタディーツアーは、何かをしてあげるための機会ではなく、学びあうための機会と定義づけています。

オリエンテーション

スタディーツアーで大切にしていることは、活動前のオリエンテーションと団体説明です。団体のミッションとビジョンを共有し、たとえ短い時間でも同じ目的に沿って活動に参加していただいています。

ラーニングセンターの子どもたちと交流

スタディーツアーでは、DAREDEMO HEROのラーニングセンターを訪問します。
支援地区では、そこに住む人々の生活を実際に目の当たりにすることができます。そして、ラーニングセンターの子どもたちと一緒に遊んだり、炊出しを行うことで「貧困とは何か」を深く考える機会となります。

ジョリビーでランチ

語学研修でセブに滞在している学生さんの場合、あまり外食をする機会がない場合もあります。ツアーの合間に、フィリピンのソウルフードであるジョリビーを食べて、午後の活動に備えます。
オーダーの際に必要な英会話、手でご飯を食べる人たち、トレイを片付けずに店を出る方式など、語学学校では体験できない、小さな発見があります。

奨学生との交流

昼食の後は、場所をHERO’S HOUSEに移動し、奨学生との文化交流活動を行います。この活動内容は、事前に参加者が準備し、自主的な交流をお願いしています。

日本語の授業や日本の文化紹介、一緒に夢について語ったりと、短い時間ではありますが、互いに学びあえる時間となっています。

※交流内容に関しては、事前にご相談いただけます。

振り返り

最後には、しっかりと1日の経験や感情を言語化し、整理する時間を設けています。

参加者の感想

2023年2月13日、東洋英和女学院大学の学生6名が、DAREDEMO HEROのスタディーツアーに参加しました。1日の体験を通じて、それぞれの感想を共有してくれました。

学生1:カレタ墓地やプレゼンテーションまで経験して、相手の立場になって考えてみたり、何ができるのか考えたりしました。もう2度とない貴重な体験を経験し、日本に帰国した後、どんなことができるのか、SDGsの目標や貧困層の解決、フィリピンの生活水準の向上することがどんなに困難なのかを実感できました。

学生2:今まであのような状況下で暮らしている子供達に会ったことがなかったため、忘れならない経験になりました。最初のオリエンテーションの笑顔の輪の話が印象的で、どんな状況下でも笑顔でいる大切さを実際に子供達と触れ合うことで感じました。ただ社会問題を聞いて鵜呑みにするより、実際に自分の目で確かめることが重要だと思います。

学生3貧しい子供達に対して「かわいそう」と思ったり「悲しい」と感じている私たちの印象が覆されるような内容でした。子供達の笑顔を見たり、子供達の夢を聞いてみると貧しいとは思えないぐらい幸せに暮らし、努力していることを実際に見て学ぶことができました。子供達がきちんと教育を受けて、将来大人になって、自分にとって正しい選択を選べるように、立派な人間になれるように願ってます。子どもたちの成長が楽しみです。

学生4:今回の体験では、笑顔の連鎖についてとても印象に残りました。可哀想だから助けてあげたいという思いで参加しましたが、実際に参加してみると、子どもたちはとても笑顔で、不幸で可哀想な子たちとは全く感じませんでした。むしろ、私が子どもたちからたくさんの笑顔をもらい、幸せな気持ちになりました。笑顔の連鎖は言葉が通じなくても起こるものだということを実感することができ、とても貴重な経験になりました。
また、授業をした子どもたちは、家族を守りたいという思いで医者や、弁護士、看護師になりたいと言っていました。人のために何かをしてあげたいと思う気持ちにとても感銘を受けました。フィリピンの方々はとても明るい印象です。その一方で、その明るさが楽観的になり、向上心に欠けているということも感じました。そこを現地の人たちが自分たちで変わろうと思ってくれたら嬉しいです。

学生5:初め、墓地で暮らしている人々の所に行くというお話を聞いた時、とても怖かったです。墓地のイメージと言えば静かで暗いイメージで人々もそのような雰囲気なのではないかと思っていたからです。しかし、そこにいたのは物を分け与え、小さな、弱い立場のものには優しく、常に笑顔で駆け回っている子供たちでした。子供たちと居るとそこが墓地だということを忘れるほどでした。
また、火傷をしてしまった際にすぐに冷やす為の水がすぐそこになく、氷もすぐに手に入らない、自分の住んでいる国の当たり前がある地域では当たり前では無いということを、身をもって感しました。

学生6:この1日で2度とできないような体験をさせていただきました。最後の振り返りでも述べたように、日本人が貧困層の子どもたちに対して「かわいそう」と言うのは間違っていると改めて思いました。確かに、日本人の生活の質とフィリピン人の生活の質は全く違うので、日本人がフィリピン人の人たちに対してかわいそうと思ってしまうのも正直なところわからなくはないと思います。しかし、カレタ墓地の人々と交流をして、彼らは彼らなりの幸せを持っていて今を生きていることを実感しました。彼らは、自分たちのことを可哀想とは思っていないし、不幸だと思っていないと思います。だからこそ、私たちが彼らたちのことをかわいそうや不幸であるという権利はないと感じました。
また、この経験から、実際に現地に行って人々と触れ合うことの大切さも感じました。この一日の体験以前であっても、日本にいた時とフィリピンに着いた時のフィリピンに対しての印象は全然違うものでした。さらに、今回の体験を通しても、厳しい生活で苦しい思いをしているのかと思えば、私たちよりも元気で笑顔がいっぱいで想像とは全くの別物でした。この経験を通して、外から想像するだけでなく実際に行動して自分の意見を持ったり感じたりすることが重要だと感じました。

スタディーツアーに関するお問い合わせ
担当:内山順子
info@daredemohero.com

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