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奨学生リーダーシップトレーニング

奨学生リーダーシップトレーニング
公開日: 更新日:

DAREDEMO HEROでは、フィリピンを救う未来のリーダーを作るために、奨学生に対してリーダーシップトレーニングを行っています。

なぜ未来のリーダーが必要なのか?

現在セブ島には、満足に衣食住が整っていない子どもたちがたくさんいます。DAREDEMO HERODでは、そんな彼ら全員に対し、毎日の十分な食事や清潔な生活環境を提供することはできません。なぜなら、私たちには金銭、人材、時間など様々な資源に限りがあるからです。

そこで、私たちの限られた資源を最大限に発揮するために、やる気と志、さらに能力の高い子どもたちを選び抜き、徹底した教育支援を行うことで将来、何千もの子どもたちを救う未来のリーダーを育ています。

また、私たちのようなNPOやNGOがこの国の課題を解決するのではなく、彼ら自身が主体的に課題と向き合っていく必要があります。そのためにも、セブの貧困層の中から、この国の貧困問題を根本的に解決するリーダーが必要なのです。

真のリーダーを作るために

私たちは、これまで未来のリーダーを作るために、独自のカリキュラムに基いた、徹底した学習支援に加え体験学習やキャリアガイダンスなど様々な活動をしてきました。そして、今年度は更なる成長のために、一般財団法人日本国際協力システム(JICS)の助成を受け、より重点的にリーダシップトレーニングに取り組みます。

宿泊型リーダーシップトレーニング研修キャンプ

昨年から、リーダシップ特別研修を実施しており、リーダーシップセミナーを開催しました。今年度は奨学生に対し、宿泊型の3日間に及ぶリーダーシップトレーニング研修キャンプを学年に応じてグループに分けて行います。それぞれの年齢に応じて必要なトレーニングを段階的に行うことで、DAREDEMO HEROを卒業するまでに社会や人々を導いていけるような人材を育成します。

また、今回のプロジェクトを担当するファシリテーターの多くが、奨学生と同じように貧困層出身で、それぞれのNGOの支援を受け、今は地域のリーダーとして活躍をしている先輩方です。そんな彼らから、自分たちの将来の姿を具体的にイメージできるはずです。

昨年行われたリーダーシップセミナーの様子

地域支援活動・ラーニングセンターの子どもたちとの交流

奨学生自らが考えた地域支援活動を、ゴミ山、墓場、山岳部零細農家を対象に実施予定です。DAREDEMO HEROの奨学生は貧困層ですが、セブには彼らよりもさらに厳しい環境の中で生活している人たちがたくさんいます。自分たちがなぜリーダーとなり、この国の問題を解決していかなければいけないのかを再認識すると共に、人のために何かをすることへの喜びを体感する機会にもなります。

また、DAREDEMO HEROでは、クリスマス会やファミリーデーなどの奨学生とラーニングセンターの子どもたち合同で行うイベントがあります。このような場で、奨学生はこれまでの経験を活かし、お手本となる存在です。これは、ラーニングセンターの子どもたちにとっても、大きな学びとなり、「自分も頑張れば、彼らのようになれる」という希望にもなります。

企業見学・セミナー

残念ながら、貧困層は非常に狭い世界で生きており、周囲も同じく貧困層です。長年貧困から抜け出せずにいる人々には、共通した価値観、思考や言動があります。そこからの脱却がなければ、真のリーダにはなれません。そのため、DAREDEMO HEROでは貧困層が普段、接することのない様々な社会的地位の方々との交流や、企業の訪問、職業紹介などを通じて、奨学生の視野を広げ、多様な価値観を身につけさせています。

Mission 実現のために

DAREDEMO HEROのMissionは「すべての子どもたちが夢と希望を持ち、努力が正当に報われる社会を実現する」です。それを貧困層自身の力で実現するためには、奨学生のように貧困の苦しみを知った層の中から、知識と志を持った人材が必要です。これを実現するため、これからも奨学生のリーダーシップ教育に尽力していきます。

DAREDEMO HE ROの活動をご支援ください!

月1000円でラーニングセンターに通う子ども一人の1か月分の軽食を提供や、30人の子どもたちに炊出しができます。