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少し変わったフィリピンの教科 パート②

少し変わったフィリピンの教科 パート②
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今回は、市民教育のひとつであるMAPEHについて紹介します!!

前回紹介した、市民教育の1つであるAPについてはこちらをご覧ください。

MAPEH

MAPEHとは、「Music, Arts, Physical Education, Health」を略した言葉です。日本のように、音楽・美術・体育・保健のように単独の科目ではなく、ひとつにまとまった教科です。ひとつひとつの授業の内容は、日本と異なる点もあります。

授業内容

MAPEH の授業も、グレードによって内容が違います。APと同様にこの授業も、senior high school(grade11-12)は選択教科になります。

フィリピンの公立学校の運動施設は、日本と比べると非常にシンプルです。LUZ小学校、高校には共有のカバーコート(屋根のついた広場)がありますが、TALAMBAN小学校、高校には凸凹の校庭しかありません。もちろん、プールなどないため、セブの子どもたちは泳ぎ方を知りません。

保健の授業は日本の授業に近いのですが、宗教的に性教育などが日本に比べて少ないようです。美術と音楽は、フィリピンの伝統的なダンスや音楽について学ぶことが多いです。

フィリピンの体育館です。ここで体育や学校のイベントを行います。
ボンが美術の授業で描いた作品です。

宿題内容

宿題の内容も日本とは違います。HERO’S HOUSE1の子どもたちが音楽の宿題をしていたので内容を聞いてみました。シェーンは、外国のミュージシャンについて調べてくるという音楽の宿題でした。ミュージシャンの写真を印刷して、どのような人なのかをクラスで発表するそうです。シェイラは、タガログ語の歌詞をノートに写していました。クラスでこの歌を音楽の時間に練習するので、歌詞を覚えてくるという宿題が出されたそうです。

シェーンが音楽家について調べていました
シェイラがフィリピンの歌を覚えて練習してくるという課題をしています。

フィリピンでは、パソコンを使って自分で調べて勉強するという宿題が多いです。しかし、貧困層の子どもたちの家にはパソコンはありません。そのため、宿題をする場合には、お金を払って、インターネットカフェのような場所のパソコンを使います。パソコンの利用料金を払えない子どもたちは、宿題が出来ずどんどん成績が落ちてしまいます。そのようなことが起こらないようにDAREDEMO HEROでは、子どもたちの宿題用のパソコンを設置しています。

次回は、EsP について紹介します!!!

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月1000円でラーニングセンターに通う子ども一人の1か月分の軽食を提供や、30人の子どもたちに炊出しができます。