当団体では、子供たちが「リーダーとして必要な能力」を付けるために、独自のシステムを導入しています!!
年上としての自覚
HERO’S HOUSEでは、年上の子が年下の子に勉強を教えている光景をよく見かけます。これは我々スタッフが指示したものではなく、子供たちが自主的に行っているのです。DAREDEMO HEROでは、勉強だけでなく、日常の全てにおいて、年上が年下の世話をし、お手本となる行動をとるよう教育しています。
更に、新しい奨学生が仲間入りをすると、年齢に関係なく「DAREDEMO HEROの先輩」として日本語などの勉強も含め、今まで自分がDAREDEMO HEROで学んだことを教えていきます。
教えることの難しさ
人に何かを「教える」というのはとても難しいことです。
自分が理解している≠人に教えることができる
これは、私が子供たちに日本語を教える際に、身にしみて感じたことです。教えるための理解は、単に自分が理解しているということよりも、とても深いものだと実感しています。そのため、子供同士で教えることによって、教える側と教わる側、どちらも学ぶことができます。
お互いのやる気を引き出す~チューター制度~
DAREDEMO HEROでは夏休みなどの長期休みの期間に、HERO’S HOUSE1の高校生たちがHERO’S HOUSE2の子供たちに勉強を教える、チューター制度を行っています。この制度では、担任制度を採用しており、自分の担当する子供の理解力を高めるために、先生となる子供たちもそれぞれ工夫を凝らした授業を行います。生徒となる子供たちも、そんな先輩KIDSの期待に応えようと、必死に勉強をします。
子供たちの弱点を克服!!
普段、50人以上いる教室で学ぶ子供たちは、残念ながら「分かったふりをする」ことに慣れてしまっています。学校の先生にとっても、一人一人が理解しているかを確かめて、授業を進めることはほぼ不可能に近い状況です。しかし、先生ではなく、DAREDEMO HEROの仲間でもある先輩だからこそ、「分からないことを分からない」と言えるのです。例え言えなかったとしても、先輩たちがしっかりと気づいてくれます。
「分かったふりをする」のではなく「分かるまでがんばる」ことを覚えた子供たちは、学ぶことの楽しさを知ることができます。さらに、そのことを教えてくれる先輩KIDSへの憧れの気持ちが生まれ「いつか自分も先輩KIDSのようになりたい!」と、勉強へのやる気もアップしていきます。
リーダーとして不可欠な能力
DAREDEMO HEROの目的は「この国を変えるリーダーをつくる」ことです。リーダーとなるためには、たくさんの能力が求められます。
- 人の模範となる能力
- 人のやる気を引き出す能力
- 人の気持ちを理解する能力
- 先を見て計画的に物事を進める能力
子供たちは「教える」ことで、これらの能力を確実に磨いています。そして、そんな彼らの見本となってくれているのが、代表のHIROさんです。子供たちにとって、身近にこのような「目標となる人」がいるということは、とても幸せなことです。
着々とリーダーとしての能力を身に着けていく子供たち。
子供たちがリーダーとなって活躍する日もそう遠くないと感じます。